書評、その他
Future Watch 書評、その他
カレンダー
2010年10月 | ||||||||
![]() |
||||||||
![]() |
||||||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||
![]() |
||||||||
1 | 2 | |||||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | ||
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | ||
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | ||
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | ||
31 | ||||||||
![]() |
||||||||
![]() |
||||||||
![]() |
||||||||
|
goo ブログ
過去の記事
カテゴリ
サイン集(559) |
コレクティブル(495) |
読んだ本(2932) |
映画、観劇、音楽、その他(256) |
Weblog(2) |
最新の投稿
漫才 寄席漫才の底力 |
シュレーディンガーの少女 松崎有理 |
ラグビー 横浜キャノンイーグルスVSクボタスピアーズ |
漂流老人ホームレス社会 森川すいめい |
その復讐、お預かりします 原田ひ香 |
嘘つき姫 坂崎かおる |
大ピンチずかん2 鈴木のりたけ |
ゴッホは星空に何を見たのか 谷口義明 |
赤ずきん、アラビアンナイトで死体と出会う 青柳碧人 |
転売ヤー闇の経済学 奥窪優木 |
最新のコメント
htsunai/絵画展 コートールド美術館展 |
芋田治虫/王室と不敬罪 岩佐淳士 |
omachi/いつかの人質 芦沢央 |
Unknown/古書店アゼリアの死体 若竹七海 |
野っ原/ようこそ授賞式の夕べに 大崎梢 |
mimizuku/三月 大島真寿美 |
岡本 絵里奈/ミャンマーの柳生一族 高野秀行 |
神崎和幸/おれは非情勤 東野圭吾 |
bigboss/1959年 ワールドシリーズ |
衣恵/るり姉 椰月美智子 |
最新のトラックバック
ブックマーク
goo
最初はgoo |
プロフィール
goo ID |
yb2007 |
性別 | |
都道府県 |
自己紹介 |
非公開 |
検索
gooおすすめリンク
![]() |
URLをメールで送信する |
(for PC & MOBILE) |
![]() |
![]() |
隻眼の少女 麻耶雄嵩
本書は巷で特に評判にもなっているようでもなく、作者の名前も聞いたことがなかったのだが、書評誌に「我が国本格ミステリ史において極めて重要な作品の誕生」と絶賛されていたので、読んでみた。
読む前にまず本書の奥付の著者略歴をみると、島田荘司、綾辻行人、法月倫太郎等の推薦を受けてデビューした作家とある。要するに新本格派に属する作家ということだ。私が考える新本格派の作品を楽しむコツは、言い方は悪いが、多少不自然な設定であっても、構わずに読むということだ。読んでみて、本書はまさにそうした読み方をする本だと思った。おどろおどろしい人間関係、閉ざされた世界、探偵に挑戦するかのような複雑な犯行を繰り返す犯人など、舞台設定は新本格派の決まり事のようだし、本書には新本格派が好む首なし死体が5つも登場する。ほんの数分で人の首を切り落とすことなどできるのだろうか、そのときの返り血はどうなったのかなどと突っ込んではいけない。本書で最も面白かったのは、信じられないような犯行の動機だ。書評誌にある「本格ミステリ史」というのは「新本格派」という意味だということで、至極納得した。(「隻眼の少女」麻耶雄嵩、文藝春秋)
読む前にまず本書の奥付の著者略歴をみると、島田荘司、綾辻行人、法月倫太郎等の推薦を受けてデビューした作家とある。要するに新本格派に属する作家ということだ。私が考える新本格派の作品を楽しむコツは、言い方は悪いが、多少不自然な設定であっても、構わずに読むということだ。読んでみて、本書はまさにそうした読み方をする本だと思った。おどろおどろしい人間関係、閉ざされた世界、探偵に挑戦するかのような複雑な犯行を繰り返す犯人など、舞台設定は新本格派の決まり事のようだし、本書には新本格派が好む首なし死体が5つも登場する。ほんの数分で人の首を切り落とすことなどできるのだろうか、そのときの返り血はどうなったのかなどと突っ込んではいけない。本書で最も面白かったのは、信じられないような犯行の動機だ。書評誌にある「本格ミステリ史」というのは「新本格派」という意味だということで、至極納得した。(「隻眼の少女」麻耶雄嵩、文藝春秋)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )