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なぎさ 山本文緒
刊行当時書評誌で高く評価されているのを見て半年以上前に入手したのだが、なかなか読む機会がなく、今回ようやく読むことができた。主な登場人物はある姉妹、姉の配偶者、その配偶者の会社の部下の4人。話は、姉夫婦のところに妹が訪ねてくるところから始まり、そこから姉、配偶者、部下の3人の視点が交互にでてきて、姉夫婦の生活に少しずつさざ波が立っていく様が描かれている。何故か私自身はずっと「姉」の視点を軸に読み進めたのだが、全体の構成は必ずしもそういう視点を想定して書かれたものではないということがだんだん判ってくる。小説の最後も「姉」の視点ではないので、少し戸惑ってしまったが、だれかに肩入れするということなく、それぞれの読者の読み方があるということなのだろう。話の内容も、何か明確なテーマがあるわけではなく、色々な現代的な要素があまり濃淡なく描かれている。ストーリーの意外性や主人公の造形が素晴らしい小説ももちろん良いと思うが、本書のように、視点も内容も一直線でない小説もたまには良いなぁ、と感じた。それだけでも十分なくらい良い本だと思う。(「なぎさ」 山本文緒、角川書店)
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