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姑の遺品整理は迷惑です 垣谷美雨

突然死亡した義母が住んでいたアパートの片付けを行うことになった主人公。これでもかこれでもかと出てくる不用品の山、いくら頑張っても一向に片付かない部屋。余命宣告をされた後完璧に身辺整理を終えて亡くなった実母と比較しては大量の不用品をそのままにして往った義母への不満が募る。そんななかその義母の部屋で次々と不審な出来事が起こる。ちょっとオカルトのような感じだが最後には全て理由が明かされ大いに納得。大昔に死んだ義父のスーツの片付けに半日かかってヘトヘトになるという一場面を読んで、定年前に使っていたスーツを漫然と何着もそのまま放置していることに大きな罪悪感を感じてしまった。(「姑の遺品整理は迷惑です」 垣谷美雨、双葉文庫)
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