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傑作はまだ 瀬尾まい子

世間知らずの50代の小説家の元にある日それまで一度もあったことのなかった実の息子が突然訪ねてくるという設定で、最初ぎこちなかった2人が少しずつ打ち解けていき、失われた時間を少しずつ取り戻していくというお話。自分自身としては、世間知らずの50代の小説家のトンチンカンぶりを自分と重ね合わせて感じるところが多かったし、人間というのは子どもや孫といった年下の人間から学ぶことも多いんだなぁと改めて感じた。また息子の方の明るさや物事にこだわらないところは、今の若者の良いところが描かれていて楽しかった。(「傑作はまだ」 瀬尾まい子、文春文庫)
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