玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

ふと・・・思う

2018-03-27 10:09:10 | あれこれ

先日、古文書で「・・・難斗候」を前後の関係から「はかりがたくそうろう」と読んでみた。最近読んでいる『日本法史』(法律文化社)では、江戸時代の『公事方御定書』には、故意による犯罪には「巧みをもって犯した罪」と「不斗犯した罪」の別があった、この場合の「不斗」は「ふと」と読むそうだ。現代の『広辞苑』では、「ふと」は当て字で「不図」だそうである。

当用漢字の枠の中で育った戦後世代にとって、どれだけ戦前の「教育勅語」の世界がわかるのだろうか?

ふと、戦後70年経ってもう戻れないのではないか、と思う。

今世情を騒がしている「公文書の改竄や偽造」「法外な公有財産の安売り」は、江戸時代でも、巧みをもって犯した重い罪にあたるだろう。

 

泉岳寺

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