人生には不思議なことがある。サクラの花が咲く頃に、またたく間にキャンパスから同級生の姿が消えた。髪を切って、背広を着て、みんな通勤ラッシュの列に混ざって、社会へ出て行った。これを丁年(=成年)と云うそう。
それから40年ぐらいたつと、やはりサクラの花が咲く頃になると、いつの間にか、デイバッグを肩に背負って、Gパンをはいて、ウォーキングシューズで公園や道路を徘徊する老人たちで溢れている。みんな働くことのをやめた。いわゆる定年だね。
人生には二つの定まった集団行動があるようだ。いや、実はもう一つあるのだが、これは其々バラバラで逝くものらしいが。
ブログ『アマカメ写真日記』より掲載
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