テレビのキャスターやコメンテーターは「視聴者はこの問題はあまり関心がないようですね」というセリフを言います。
日頃働いている世代は新聞やテレビをゆっくり見る時間がないのです。ましてや、政府の優秀な官僚が作った小難しい法案なんか聞き流します。
1999年は、一連の右傾化法案(周辺事態法、通信傍受法、改正住民基本台帳法、国旗国歌法)を国会が通した年です。自自公政権でした。
この年のマスコミはサッチーとミッチーの喧嘩騒ぎだった。(斎藤貴男『国家に隷従せず』)確か「ノーパンしゃぶしゃぶ」もあったとか。(孫崎享『戦後史の正体』)
庶民は日頃は政治のことに関心なんか持っていません。だからこそ、高い給料を払って国会議員に政治をやってもらっているんです。そして、新聞の購読料払って、NHKに受信料払って、国会を監視し、報告してもらっているんです。
翌年、小沢が自自公連立を壊すと恫喝して、小渕が倒れ、密室で森総理が生まれ、「神の国」発言が飛び出し、子供たちがハワイ沖で米国潜水艦によって溺れているのに、ゴルフをしていたとか。(「えひめ丸事件」2001・2・10)
そんな爺さんが今も偉ぶって、コロナよりも「オリンピック」という。21世紀のインパール作戦のようです。