玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

永久岩盤

2022-07-05 14:31:18 | ブツブツ

少し前だが、「自民党は利権という岩盤そのモノであろう」― そんな言葉を小沢一郎が云ったというのを、フォローしている或るブログで拾った。

その岩盤にドリルで穴をあけると、加計学園の獣医学部ができるらしい。

あれはアベ友利権のドリルが自民党と官僚の岩盤を突き通しただけであった。

この國は、小泉政権の新自由主義による官から民へ無責任な移行により、いろんな面で劣化してきているのではないか。特に経済、人権、文化、科学等の面で沈下方向に舵を切ったのは、民主党政権後の第二次安倍政権であろう。

それはアベノミクスという幻想の成長主義を目指した、国債発行による架空の財政を造り、資本はグローバリゼーションで国境を越えてしまう※のに、過剰な財政投資を国内にしても、その金が実際に投資されず、日銀に500兆円程当座預金で溜まっているという。

あたかも経済が成長しているかのように、株は政府が株を買う官製相場で、しかも成長の成果である筈の政府統計は改竄され、結果、GDPそのものが信じられなくなる。

また別には、近代先進医療国家という前提が、いまだに医系技官という官僚の自己保身によって前時代的な規制が横行し、通常のPCR検査を怠り、今ではこの國のコロナ死亡者数すら信用できないそうだ。

果たして、こうした状態を先進国と謂うのか?

こういう民から信用されない政治状況が「アベ以降」の劣化した戦前回帰体制であろう。

こんなものが「美しい國」である筈がない。

【※→水野和夫『資本主義の終焉と歴史の危機』集英社新書より】

 

自民党一党体制は長すぎる。些か飽きた。

古ければ、さぞ利権やしがらみも多いだろう。

 

 

 

コメント
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