ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
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子育ては・・辛い?

2005-06-25 08:41:52 | つれづれ日記
昨日のNHKの特別番組「出生率の低下」の討論会は非常に興味深かったと思います。
今までの論調だと男女共に自分の娯楽の追及が非婚化、非出産に繋がっているだったのが
(そういう見方をしていたおじいちゃんもいたけどね)
今回は、現実に子育ての現場をレポートする事で「産みたくても産めない現状」を切々と訴えることで、問題の一端が
明らかになった分、よかったと思う(増えている不妊の原因追求に関して討論されなかったのが残念)

要するに
「企業の利潤追求」
「出産・子育て」
概念は正反対なもので、絶対に相容れないという事なのね
「企業の利潤追求」
合理的に効率よく生産を増やし、消費を増やし利益を上げる・・非常に早い速度で物事を考える。
でも「出産・子育て」
合理的ではなく、結果は20年後、30年後にしか現れないながーいもの。
「先行投資」と割り切る余裕が今の日本にはないということ

さらに、やっぱり出て来た「男女には役割分担がある」という意識。
育児休暇を男性が取るか取らないかという議論になった時に
ワタミとかいう会社の社長さんが(それまでフェミニスト的な事を散々言っていたのに)
「女性も大変かもしれないけど、男性の仕事も大変。同じです。出産と子育ては女性の尊い仕事。
今聞いていると、育児が楽しくない、辛いように聞こえるけども、本当にそう思ってるの?
とても楽しいんじゃないの?」と能天気な事を言い出したから参った。
しまいには
「女性が育児の大部分を担いつつ仕事をするのは当然。幸せ」みたいな事まで。
勿論、これには反論が相次いだけど

じゃあ「子育ては辛いのか」という話。
はっきりいって・・・・辛いです
楽しい部分がないとは言わない。慰められる事もある。
でもその分、辛さは倍増・・それも非常に「孤独で淋しくて辛い」という部分が大きい。
現在7ヶ月の我が家のヨン様の子育ては、上の2人の頃に比べると
多少楽に感じる事が多い。
でもそれはあくまで「経験」がそう思わせてるだけ。
毎日、意志が中々通じず気まぐれでどこでどう転ぶかわからない人と
一日中一緒にいるのはやっぱり「辛い」ですよ
仕事をしている方がよほど楽
男性達だって本当はそう思っている筈なのに、女性に対しては「幸せな筈」と
強制する事が「辛い」んです
「毎日家にいて子供と遊んで楽していいなあ」と思われていることが「辛い」んです。
「いや、そんなことはない。君の辛さもわかっているよ」といいつつ
何もしてくれないところが「辛い」んです
そんな辛さを見てきた若い世代が、わざわざ火の中に栗を拾いに行きますか?

ただね・・
出生率の低下はやはり問題だと思う
人間は「新陳代謝」を繰り返して生きているもの。
血液だって常に新しい血が作られてこそ生きていける。
古い血ばかりだったら詰まって血栓起こして死んじゃう。
つまり人間界には常に「新陳代謝」が必要なの。
世の中は子供が常に生まれてこそ「老人」が大切にされるわけね
小さいヨン様が生まれた時、母性本能でもなんでもなく
素直に「新しい命がこの世に生まれるって何だかわくわくして嬉しい」と思えた
新生児を見る誰もが本能的にそう感じるから、にっこり笑ってあやしたりするでしょう?
人間は本能的にこの「新陳代謝」を喜ぶように出来ているのよね。きっと

だけど、「生まれた命を育てる辛さ」が一人の女性の肩にずしっと
のしかかるから問題なのだ
人ひとりを育て上げて立派な大人にするのは、起業するより大変
その大変さに目を閉じて、「オレの仕事の方が大事。会社が大事」と
高度経済成長期の男達が自己中心的に振る舞い、「子育て」の全責任を
女性におしつけたツケが今来ているのだと思えば「出生率の低下」も
納得がいくんじゃない?

3人子供を産んで育てていても・・
それが何だというんだろうなあ・・・なんて感じる
みんな「私の老後のために沢山産んで立派に育ててよ」なんて
気楽におっしゃるけど・・・
どうにも、自分の存在価値がわからなくなりそうで・・・
そこが一番辛いんだよねーーー
コメント (10)
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