「演歌の女王」見事に挫折しましたーー
いや、見ているんですよ。みてはいるんです・・・
でも、例の啖呵を見たくてテレビをつけているだけで、ほとんどストーリーを
見ていないってのが情けなくて
先週は「いい加減目覚めろよ」でしたよねーー
天海祐希の男役の声、ほんとにシビれる程かっこよくてわくわくしてしまうんですが
それが「妄想」の中だけなのがなんとも消化不良で悔しくて泣きたくなるの。
日本テレビさん、今度天海を主役にするときはヤクザの親分の役とかで
お願いします
颯爽と肩で風切って歩き、子分達の為に奔走する頼りがいのある「アネキ」で。
華麗なる一族
やっぱり面白いなーーと思いながら見ています。
鉄平への融資の件、お父さんの方が理屈は正しいと思うし、銀行さん達が
渋るのはしょうがないと分かっていても、「鉄平君を助けて」と思いながら
みている自分がいる事に苦笑
一方で金融再編の為に実績を上げようとするおとうさんは、各支店長に
無謀なノルマを課して、とうとう死者まで出してしまった・・・
今なら「過労死」認定で大騒ぎでしたけど、当時は「英雄」扱いで終わり。
まるで兵隊さんの世界じゃないのさーー
「企業戦士」とはよくいったものよねーー
葬式での頭取の言葉に支店長さん達は涙ながらに頑張る事を決意する・・
話は違うけど柳沢某はああいう時代に若い頃を送って、家庭を顧みることなく
仕事に奔走してきた世代なわけですよ
そう考えると、あの時代の人達の単純思考は羨ましいけど罪作りな気が・・・
鉄平の会社でも、融資が決まった途端に、社員を集めて鉄平の演説が
始まり、全員で喜びをわかちあい高炉を作る事で団結するわけでしょう
会社がサークル化していた、あるいは会社こそが「家族」だった時代なんですね。
昔から高度経済成長時代はそうだったと言われてきたけど、
今ひとつ実感がなかったんですね
ドラマをみてよくわかりました
でも私がその時代に男として生きていたら、あそこまで会社の仕事について
熱くなれたかどうか・・わかりませんが。
男は企業の「歯車」、そして女は企業戦士を産み、育てる「機械、装置」
だったんだなーーっと
そういう価値観の元で生きて来たからこそ、柳沢某の発言がるわけで。
(未だに60年代をひきずっているならあまりにも感覚が古すぎっ
大臣を辞めるべきですわ)
話しが脱線してしまいましたけど、
そういう「企業戦士の頭目」的な野心家の父親と、ちょっと路線が違う形で
理想を実現しようとする鉄平の間がうまくいかないのはしょうがないのかな。
「偉大なる祖父」そっくりの鉄平にライバル心とコンプレックスを隠しえない
大介、鉄平はむしろ父親を尊敬し、近づきたいと思っているのに。
そして次男の銀平君は大介に対して「絶対に適わないや」と思い込んでしまい
みずから「万俵家のレール」に乗って行く事で父親に近づこうとするわけですね。
鉄平も銀平も父親に対する畏怖と憧憬は同じなんですよ
でも、鉄平は自分が気づかない間に父親を越えてしまっているわけで・・・
それはすごい才能なんだけど、家族的には不幸だったりするわけで。
ああ複雑
大介にとっても越えられない「父親」の影があり・・・
このドラマの全てのキーワードは「父親」なんですね
そういう意味では鉄平は、祖父とそっくりとはいっても、結婚や仕事に対する
考え方の上で、新しい時代の「父親像」を体現しようとしている
気もするんですね。
「ニューファミリー世代」っていうのかしら?
この勝負、どっちが勝つんでしょうか?