ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
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はいからさんが通る

2020-11-02 07:00:00 | 宝塚コラム

 講談社貸し切りを姫ちゃんとみて来ました。

久しぶりの劇場だったけど、何だかそんな気がしなくて。

もっと感動のあまり泣くかと思っていたんですが、とにかく消毒に検温にマスク・・・あっちでもこっちでもの状態に疲れていたのかもしれません。

至極当然のように席にすわり・・・でも2階席からミラーボールがキラキラするのを見て、やっと「ああ劇場にいるんだ」と実感しました。

 

 元ジェンヌさんのお店でお洋服を買っちゃった

午前11時きっかりに日比谷に着いた私と姫ちゃんは、さっそくキャトルレーヴの整理券を貰ってからウインドウショッピング。

(これも面倒なのよね・・・)

そしたら「貴千碧・鳳翔大・春花きららの期間限定のショップ開催」とあって、思わず興味津々で見に行ったのです。

だって、本人達が接客しているっていうし、それってほんと?みたいな気持ちだったんです。

あら・・・ここは、元私が服を買っていた場所じゃありませんか。

店が潰れてどうなっちゃうのかと思っていたけど、期間限定とはいえ、ここがお店かあ。

すでにファンの方たちのようなお客が服を見てたりしました。

「お店・・入る?どうする?」って結構二人で迷いました。

入ったら買わなきゃいけなくなるかもだし、接客している元ジェンヌさん・・男役の圧がすごい。こ・・こわっって思っちゃったんです。

でも、期間限定だしと思って入ろうとしたら貴千さんに検温されてしまった!

次のハードルはいかにして商品を買わずに見るかってこと。

大体元ジェンヌさんが開く店の商品って「高い」ってイメージありませんか?

素材も形も素晴らしいけどとにかく高級って感じで、とても私達のような貧乏人には手が届かない。

実際、「あ、これいいな」と思ったジャケットが9万円の値段がついていて、これは無理かなと。

そしたらそこに明るい笑顔で来てくれた春花さん、「これ60%offなのでどうぞ」

え?それってアウトレット価格?

いやいや、でも総刺繍のジャケットなんて無理無理・・・と思って視線を外すとそこにプリント柄のスカートが。

「あら、これ、姫ちゃんに似合いそう」

そう思って姫ちゃんにあててみる。

姫ちゃんはお得意様になっているブランドがあるので、気に入ってもなかなか試着までいかない。そんな時、春花さんが持ってきてくれたセーターワンピース。

サイズを見てびっくり。え?これ、私でも着れる?

これって、私も着ることが出来るのかしら?」と言ったら「勿論。セーターといってもコットンですし、国産ですし」

実は、自分の体型が嫌になるほど服選びが出来なくなっている私。

でも、もしかしてこれなら・・・・・ちらりと姫ちゃんを見ると「試着しなさいよ」って言ってる。じゃあ「試着する」って言ったら「ついでにこのパンツもよろしければ。ものすごく楽です」って言われて合わせて試着。

姫もついにスカートを試着することに。

いいのかな。元ジェンヌさんに試着のお手伝いなんかさせて・・・罪悪感とか申し訳なさが頭の中でぐるぐる。

試着してびっくり。お腹がへっこんで見える。パンツは足が長く見える。おまけに「軽くて楽」

しかも値段もお手頃。

メイドインジャパン。春花さんが素材を選んだそうでそこここにこだわりがあるんですね。

宝塚の話をしながらひとしきり夢のような試着時間を過ごし・・・・買ってしまった。

この方、本当に営業センスがあるというか姫ちゃんのような人見知り乙女の心を掴んで購入まで持って行く手腕のすごさに拍手です。

さすが元娘役!!と思いました。

半年ぶりに劇場に着ていける服を買ってご機嫌。

 

 はいからさんが通るを生で見てわかったこと。

本題。

今まで「はいからさんが通る」はバウも含めて生で見たことはありませんでした。

スカステで放送されたものと映画館で千秋楽を見たのみ。

大劇場千秋楽では使わなかった銀橋を使うと、こんなに芝居が立体的になるのかと驚いたり、それでも空っぽのオケボックスが寂しかったり、ロケットの人数が少ないなと感じたり。

色々思いました。

で、初めて生で見た感想としては「思った以上にテレビドラマ風」だという事です。

場面がコロコロ変わってスピード感半端ない。

特にミハイロフ伯爵が少尉とわかって紅緒が冬星さんと結婚に至るまでの早さと言ったら、ついていけない程。原作読んでいるから流れはつかめるけど、そうでない人には唐突に感じるのではないか。

脚本としては甚だ中途半端で詰め込み感があり、主役の二人以外はどうでもいい作り。

少尉と紅緒さんのラブシーンを盛り上げる為のプロローグが他のシーンだから、冬星さんも鬼島も環も描かれ方が浅くてやりがいがない。

今回、突如ストーリーテラーにされちゃった高屋敷なんて、背景が見えないもんね。

その中で出演者が一生懸命、原作を読み、あるいは自分の役柄の背景を考えながら演じている事には頭が下がります。

しかし、いくら宝塚といえど、ここまで脚本が浅いというのはよくないと思います。

今後は、原作付きじゃなくて、オリジナルでじっくりと脚本を書いて欲しいなと小柳先生には望みます。

 

脚本が浅く、セットもわりとあっさりめ。映像がそれを補った印象ですね。

特に関東大震災のシーンは、音と照明が揺れているだけなのに私も姫も怖くて怖くて。

こういうのってトラウマっていうのかな」とあとで二人で話しました。

柚香光と華優希コンビはとにかくラブラブ。

他の人達はみんな邪魔よっていうくらい、二人の世界に入り込んでいます。

小柳演出はとにかく、女の子をキュンキュンさせるのが得意。

今回も伊集院邸での壁ドンや椅子で迫るシーン。

紅緒を抱き上げるシーンに、おんぶのシーン。極めつけはラスト、紅緒が思い切って少尉にキスしたあと恥ずかしくて頭を抱え込んでいるのを見て笑い出す少尉。これがツボにはまります。どれも憧れ満載ですよね。

ただ姫にいわせると、冬星の「来たな恋人」のセリフは鳳月杏の方が絶対的にいいっ!だそうで、それは同感。ついでに「全部忘れさせてやる」もね。

フィナーレはロマンスバージョン。

私は千秋楽の映像で軍服バージョンを見ているんですが、燕尾服もやっぱり素敵ですね。

幸先のよいような花組ですが、果たしてそうなのか?

高屋敷を演じた永久輝せあは本当に今後、路線に上がって大丈夫なのかしら?

聖乃あすかの演技力には将来性を感じるけど、今後重用されていくのかどうか。

朝月希和を抜いた娘役陣。

音くり寿で大丈夫なのか?

要するに下級生が全然育ってないっ!ってことです。

トップと同期がコンビのように頑張って、2番手が上級生。こんな変則的な序列では下級生が活躍する場がない。それは花に限らずどの組も同じ。

昔、植田紳爾はこういう事を避けようとして「新専科制度」にした筈ですが、本来専科に行ってもいい上級生が堂々と2番手羽根をしょって銀橋で歌ってしまうわけですからね。

今の柚香光ならそれほど瀬戸かずや水美舞斗に支えられなくても大丈夫ではないか?

むしろ、下級生が2人飛ばし3人飛ばしで上がって来て柚香光の脅威になるほどの存在感をみせて欲しいと思います。

どうも

「劇団が推したいスター」と「ヅカファンが推したいスター」の間に齟齬が見えてしょうがない。

こんな無理やり人事をやっているとファンを減らすんじゃないか?と心配になります。

スポンサーの趣味だけに頼ったスター選びは困りますよね。

 

 

コメント (4)
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