やあ、みんな。僕はとんすけだよ。
金曜日に僕は姫ちゃんとお外に出たの・・・えへ。デートだよ!デート。二人きりだもん。
すごいでしょ。ここは千代田線からシャンテに向かう所。
僕達ね、後ろに写っているカフェでデートなの。
うふ
「別にデートじゃないわよ。一緒に行く人がいないから連れて来ただけよ。勘違いしないでくれる?とんすけ」
「え?そうなの?でも僕と一緒なんだからデートじゃないの」
「それは人間とでしょ。ぬいぐるみとデートして何が楽しいのよっ」
「何でそんなに機嫌悪いのさ。ここのカフェ、一度はいってみたいって言ってたじゃない」
「だって、本当は今日、ママと私、日比谷のホテルでお泊りして、明日星組を見る予定だったのよ!それが早々に公演中止。しかもいいお席だったのに!もうっ!嫌い!」
「ちょっと!僕に八つ当たりしないでよ・・・」
あーあ、僕っていつもサンドバックにされるんだ(ぐすん)
姫ちゃんの有休が無駄になっちゃって怒ってるの?
やけカフェ。って事か。
姫ちゃんはここのカフェに入って、なんとアフタヌーンティーを頼んだんだ。
4000円もするんだって。やけカフェってお金かかるね。
こんなの。すごっ。紅茶は4種類くらい飲めるんだって。
右京さんみたいに注いでくれるんだよね。
僕の好きなケーキもあるし。嬉しい。
わあ!オレンジ頂戴。ぼく、オレンジとリンゴ食べたい。
「はいはい。それにしてもボリュームあるわね」
「僕と一緒だから大丈夫だよ」
「とん助、太るよ。太ったうさぎなんて丸焼きにしかならないから」
「ひょえっ!姫ちゃん!何言ってるの?僕を丸焼きにするの?」
「中国ドラマではよくあることよ」
「いやだ~~!僕食べない」
あ、でもスコーン・・・美味しそう。我慢我慢。
うわあ!葉っぱ頂戴。あれ?姫ちゃん、お腹いっぱいなの?
「さすがに一人分としては多いわ」
「やーい。姫ちゃん太る」
「とんすけ!」ぱちーん。またやられちゃった。僕、なにしについて来たの?
これがメニュー。すごいボリュームだね。
「そうね。長楽館の次に好きかも」
姫ちゃん、アフタヌーンティー好きなんだね。
来られなかったママの為にスコーンとブラックティを買いました。
ママ~~~待っててね。
えへ。シャンテに入る時に正月飾りを見つけたので僕、はいポーズ。
これからキャトルでお買い物。
今ねエ。姫ちゃんはスターの写真をデコデコするのに凝ってて、すごいの。そのうち見せるね。ぼくもデコデコされたい。
「あんたをデコデコしてどうするのよ」
「華やかなスターみたいな僕なら姫ちゃんも惚れ直すでしょう?」
「最初から惚れてないから」
「あーん。姫ちゃん」
それから姫ちゃんは礼真琴様の写真を撮ったのね。
これ、タペストリーだって。かっこいいね。
僕もかっこいいよ。
「とんすけ!何で邪魔するのよ!」
「だって・・だってさ。姫ちゃんがこっちゃんばかり見てるから僕、やきもち」
「あのね。私は本当は見るはずだったの。可哀想なの。少しは気を遣いなさい」
「はい。姫ちゃん。僕、今日は一緒にねんねするよ」
「な、わけないでしょ。あんたはすぐにぐるぐるの刑」
「洗濯機?やだ====」
姫ちゃんが見る筈だった公演。「ディミトリ」と「ジャガビ」
そっか、そっかこれか。
ああ、可愛そうな姫ちゃん。僕も泣いちゃうよ。えーんえーん。
もしかしたら僕も一緒に連れてきて貰って、一緒に「♪マジ・・マジック?」って歌ってたかもしれないよね。
てへ。ウソ泣き。
でも姫ちゃん、今日は連れてきてくれてありがとう。
もしかしたら僕は日本で一番外出しているうさぎかもしれないよね。
姫ちゃんに引き取られてから、僕は世界一幸せなとんすけになったと思うの。
いつも感謝しているんだよ。
でもさ、僕、姫ちゃんを愛しているから、いつか本当に結婚しようね。
僕の頬袋には姫ちゃんへの愛があふれているんだよ。
2023年は僕の年。
僕が姫ちゃんを護るから、一杯一杯守るからね。
だから僕が時々甘えんぼするのを許してね。たとえばお鼻すりすりとか、ホッペチュとか、懐に入っちゃうとか。
バンビやタークやぷーより僕が一番だよ!!
公演は見れなかったけど、僕達楽しかったね。
星組は・・・映画館でもいいよ。僕と一緒に。