年末に起きた一連の事件の後、皇太子一家はますます天皇皇后両陛下と疎遠になっていきました。
新年の旧皇族らの挨拶にも出てこない。
家族としての食事会も欠席。
まるで両陛下の気持ちなど全然あてにしてないようです。
それというのも、あと少しで皇室典範が改正され、「皇位は男系男子」ではなく「皇位は天皇の長子」が継ぐ事になるからです。
そうなったら愛子様は将来の皇太子であり、天皇になります。
無論、雅子様の地位も安泰になります。
だからなのでしょうか、とにかく、ここ最近の雅子様の行動の気まぐれ度は拍車がかかっておりました。
この年の歌会始めもまた雅子様は欠席されました。
講書始の儀も欠席。当然祭祀などは全く行わず、昼夜逆転の生活が続いていました。
この歌会始めの儀で秋篠宮殿下は次のように詠まれました。
人々が笑みを湛えて見送りしこうふのとり今空にはばたく
そして紀子様は以下のように詠まれました。
飛び立ちて大空にまふこふのとり仰ぎてをれば笑み栄えくる
なんとお二人が同時に「こうのとり」を詠まれたのです。
この時「もしかして」と思った人達はどれ程いたでしょうか。
実際に前年、秋篠宮両殿下はこうのとりの放鳥に立ち会っていたので、それが心にのこったのでしょうと言われていました。
2006年1月12日 歌会始めの儀
2006年2月7日 秋篠宮紀子妃殿下 ご懐妊
ところが、突如、NHKが2月7日の朝に「紀子様ご懐妊」のニュースをテロップで流したのです。
これには全国民が驚き、また祝福をしました。
しかし、ご懐妊の事は両殿下はまだ誰にもおっしゃっていませんでした。
ご自分達が知らない所でスクープが流れた事にショックを受けておられました。
しかし、このニュースがスクープとして流れた事は大変大きい事だったのです。
国会中に耳打ちされた小泉首相は「紀子様?雅子さまじゃなくて?」と言いました。
そうです。紀子様が懐妊された事で皇室典範の改正は見送られたのです。
このニュースがあとちょっと遅かったら、愛子天皇誕生は決まってしまう所でした。しれゆえに、懐妊の情報を掴んだ誰かがいち早くスクープしたのではないかという噂まで飛びました。
動揺したのは秋篠宮家だけではありません。
両陛下や皇太子夫妻にも激震が走りました。
天皇陛下はまさに救われる思いだったでしょう。「本当に?よかった」とおっしゃったのですが、皇后陛下の心は複雑でした。
常に皇后陛下の心の中には皇太子殿下のお姿がありました。
大事な内親王を降嫁によって失われ、寂しさが募る時にふと目を移せばそこに、かつて「ナルちゃん憲法」を施した可愛い息子がいるのです。
皇太子殿下の意義は皇統を継ぐ事ですが、その次に繋げて行かなくてはなりません。
その役割を果たせない皇太子様の心情を思うと皇后様はひどく胸が痛くなるのです。
しかし、紀子様がご懐妊になった事で皇室典範改正は棚上げとなり、また一からやり直しになってしまいました。
3人目も内親王だったらどうするのか。
紀子妃はあまりにも考えなさすぎではないか。
歌会始めではこうのとりを詠み、常に物静かに笑みを湛えている妃が、裏でこんな事を考えていようとは。
「内親王だったらまた色々言われますわ。可哀想ですよ。紀子ちゃんが」
皇后様は無邪気に喜ぶ陛下を諭すようにおっしゃいました。
そして東宮家ではその1報が入ると、皇太子殿下は声を荒げ「何だって!」と叫びました。
最近は主治医の大野裕を迎え、好きなように生きている限り癇癪を起さない事がわかって来た皇太子様でしたが、またこれで雅子様があれると考えられたのです。
大野裕とはどんな人か。精神科医です。
雅子様の妹君が見つけて来た「認知療法」の第一人者と言われている人です。
つまり「生きづらさを感じている人は今いる自分を認めてみよう。プラスに解釈してみよう」という考え方です。
その教えに従い、雅子様は私的には外出出来るけれど、公務には出られないことにお墨付きが出ました。
つまり「適応障害」というのは、不本意な事を強制されたら元気がなくなるというもので、好きな事をする時は非常に元気なのです。
それに加えて、雅子様には「人の心を察する」「言葉を選ぶ」という事が出来ません。
学校の成績はよいけれど、奥深さがないのです。
そういう事も大野先生はわかっていました。
わかっていましたけど、小和田家から依頼されているのは
「雅子様の好きな事を好きな時にやれるようにサポートしろ」という事だったので、生活改善などには全くタッチしておりませんでした。
無論、愛子内親王の発達障害だって見ればすぐわかるけど、何事もないようにふるまいました。それが仕事だからです。
紀子様の懐妊を受け、当然の事ながら雅子様も怒りました。
「あいつ・・・いい歳して何してるのよ」と外では言えないような毒も吐きました。
と同時に、それに呼応するかのように社民党や民主党などの女性議員たちが、お祝いどころか「そうまでして男子を産みたいか」とか「喜べません」と公の場で発言しました。
それだけではありません。女性週刊誌が一斉に紀子様の懐妊を「わざとらしい」と非難し始めたのです。
「これは雅子様に対する宣戦布告ではないか」という者もあれば「雅子様がお可哀想」とくどくど申す者もいました。
「そうまでして男子」は世の中の長男の嫁に刺さったかのように報じられ、役割を大切にする紀子様が徹底的に誹謗中傷され始めました。
3月には女性識者らの「今だから雅子様に幸せになって欲しい」などというタイトルの記事が出て、あたかも紀子様の懐妊が迷惑のように報じられました。
皇后様は「それみたことか」と思いましたが、あえて庇い立てはしませんでした。
紀子様は覚悟しておられたのでしょう。
ご懐妊されても変わらずに公務をお続けになりました。
雅子様は紀子様の懐妊など全然気にしていないという風に、2月16日には出席予定のなかった盆栽展に訪れました。
梅の木を見て「実がなるのですか」などとおそろしく場違いな質問をした事にも全然お気づきにはなりませんでした。
また、毎日のように外出して、中華料理やフランス料理を食べ歩いたり、デパートで買い物をしたり。
皇太子様が公務でお出かけでも、雅子様は同行せずに私的な遊びにでかけるといった具合です。
2006年2月16日 盆栽展
2006年2月23日 皇太子誕生日
「雅子はお陰様で少しずつではありますが,順調に回復に向かっていると思います。天皇皇后両陛下を始め多くの国民の皆さんに温かく見守っていただいていることにこの場をお借りして心からお礼を申し上げます。昨年12月に雅子の最近の様子ということで,医師団の見解が発表されたのは,病名と治療方針,現在の病状及び今後の課題について国民の皆さんに理解していただくためで,これはあくまでも医師団の専門的な判断に基づいて行われたものです。私ももちろんこの判断を尊重しています。雅子もお医者様の治療方針に従って,努力していますし,私もこれからも支えていくつもりです。雅子は皇族としての自身の役割と皇室の将来を真剣に考え,これまでも努力してきましたし,現在もそのように考えて行動しており,私もそれに支えられています。環境の改善を勧めた医師団の見解は,こうした私たちの努力を更に実現していくために有意義なものであると考えてのことと思っています。
私自身雅子には今までの経験をいかしたライフワーク的なものが見つかると良いと思っています。私自身が主として,今まで水上交通史を研究しており,そのことが,いわばライフワークになりつつあることが,いろいろなことをする上で,支えになっているように思うからです。また,乗馬やテニスを始めとした運動も治療の一環として行っておりますが,それも良い効果を上げているようで,今後も続けてほしいと思っています。
お陰様で,雅子は順調に回復しておりますが,まだ回復の途上にあることを皆さんにもご理解いただき,静かに温かく見守っていただければと思っております。」
「雅子の公務については,今少し,体調が回復し,公私にわたる様々な活動をしていく中で考えていくことになるのではないでしょうか。また,雅子の場合,最近も幾つかの公務を行いましたが,これはあくまでも回復のための足慣らしの意味もありますので,そのあたりのことを皆さんにはお分かりになっていただきたいと思います。」
「宮中で行われている祭祀については,私たちは大切なものと考えていますが,雅子が携わるのは,通常の公務が行えるようになってからということになると思います。」
とあくまでも雅子様を庇われたのでした。
でも雅子様がご出席になった公務が「足ならし」と言われた側は不快感を覚えました。誰だってそのような気持ちで来てほしくはないですよね。
皇太子様は周りへの配慮が次第に欠けていくようでした。
紀子様の懐妊を知った小和田家のご両親はお忍びで帰国する事が増えました。
また電話などで連絡を取る事も増えていました。
「国連に部屋を作ってやる」
「海外に静養にいかせる」
と一々雅子様のご機嫌を取るご両親。
いうことを間違えてしまうとまた雅子様が癇癪を起こし、「お父様のせい」と言い出すからです。
秋篠宮家にはすでに3人の娘がいる。今回も多分娘だろう。
しかし、万が一男子が生まれた時には・・・・
考える事もはばかられるような事を小和田家では考えていました。
週刊誌の記事で宮家をいくらバッシングしても鬱憤ははれない。
「ディズニーランドに行きたいわ。礼子家族と一緒に」
ぽっと雅子様の口から出たのは、夢の国へ行く事でした。
2006年3月3日 学習院幼稚園ひな祭り
2006年3月5日 ワールドベースボールクラシックに
「盆栽見てあんなにゲラゲラ笑う人、初めて見た」って言われたんでしたよね。
一度落ちた実を無理にくっつけた、という説明を聞いて大笑いですって。
その日は、ドタ出だったみたい。
しかも、天皇皇后と夕食会の予定だったのに、ドタキャンしたそうです。
気分がジェットコースター、やりたい放題ですね。
大変な中本当に貴重な内容の物語をありがとうございます。
美智子様の入内からして間違っていたのかもしれません。
でももうちょっと紀子様のご妊娠発表が遅ければ
愛子天皇が決まっていたとなるととてもタイムリー
なオメデタ発表だったと思います。
皇室の周囲の方々はどうだったか分かりませんが
やはり神様は皇室を見放さなかったと思わざるを
えません。
大陸女が!半島女が!
紀子さまへの政治家の発言、酷かったですね。
偽日本人と言われている小泉純一郎のほうがまだマシ。態度には表れたけど貶めるような発言をしていません。それに、彼自身は長子優先を実施したのではないんですね。姉がいるし、後継者は次男だし。
「足ならし」とは、独特の表現です。「徳仁くん」のキャラなら無神経な事を言っても不思議はないですが、おそらく岳父が会見原稿のゴーストライターでしょう。
ともかく、秋篠宮両殿下は皇統をお守り下さり、日本をお守り下さった救世主です。日本と皇統の大切さより、別の何かを最重要と考えたヨコシマな人は紀子さまのご懐妊を心から喜べなかったでしょう。
秋篠宮両殿下は、ご自分達が何と言われようと構わず、何より日本と皇統を守ることを第一とされたのです。だからどんなにお忙しかろうと、体調が悪かろうと、祭祀や公務を休まれることなく身を粉にしてお働き下さるのです。
愛子さんが来年もティアラを作らないそうですが、国民を思ってではなく、もしティアラを作ってしまったら新年祝賀の儀や宮中晩餐会などに出なくちゃならないから作らないのだと思います。日本や皇統よりも「自分」を最優先する雅子さまと愛子さまですから。
ナルさんは国民よりも、雅子と愛子が最優先。我がままで日本を大事にしない妻と子をかばい続けるナルさんも相当罪深いと思います。半ば皇室を捨て、小和田家に従順することを選んだのでしょう。
感服いたしました。
婚約時、記者会見での違和感は、まさしくこれが原因だったんですね。
また、マスコミも変でした。学歴、外務省の経歴ばかり書き連ね、本人の性格には一言も触れない。
皇族、しかも将来、皇后として大切なのは何より
皇室へのリスペクト、責任感なのに、それらに繋がる本人の資質・態度が微塵も見受けられない。と同時に言及する記事が一文もない。
ただただ、プレッシャーと言えば特に世の長男の嫁の同情を得ることができる、と思う浅はかさ、否、
先にそれらの記事に呼応する国民のモラル、節度の無さに辟易とします。
そうした問題を改めて考える機会を、与えてくださり本当に感謝しております。
わたしは「天皇家から、お許しが出た」と聞いた気がするんですが・・・・。