よし坊のあっちこっち

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Missing, Human Trafficking そしてTenancingo

2010年09月01日 | アメリカ通信
アメリカは、実にMissing(行方不明)が多い。アメリカ中、どこかでテレビのチャンネルを回せばそのニュースをやっていると言っても過言ではあるまい。殆どが誘拐や拉致によるMissingで、その多くは子供や婦女子である。その結末の多くは悲惨だ。殺害されて、数年後に白骨死体で見つかったりする。見つかればいい方で、永久に見つからないケースもある。殺害されないまでも、以前書いた、ジェイシー・ドュガードさんのような、性的奴隷にされることもある。海外への人身売買もある。白人女性は高い値がつくと言う。

この、人身売買、Human Traffickingだが、とんでもない話がある。町を挙げてやっている所があるのだから、恐れ入る話だ。

メキシコシティの近く、人口3万人のテナンシンゴ(Tenancingo)という町がある。人口の約一割にあたる3000人が、家業として、この人身売買に関わっているという。この家業は、親から子、そしてその孫まで受け継がれるから、常に親子三代が人身売買をしているわけだ。こうして伝統が出来上がってしまった。

目をつけるのは、当然貧しい若い娘である。最初は言葉巧みに、いかにも結婚するかのように近付き、親にまで会いに行くらしい。安心して一緒に住んだころあいで、突然夜の商売に放り出される。逃げようもんなら、親兄弟に危害を与えるから、泣き寝入りするしかない。やがて「仕事」も慣れて来た頃、アメリカへと送り込まれる。最初に送り込まれるのが、アメリカと中南米の中継地、わがアトランタである。アパートの閉じ込められ、毎日毎晩身体で稼がなくてはならない。もちろん、アトランタから全米各地にも送り込まれている。

そういえば、アトランタ周辺での摘発が時々ニュースになっている。