ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

巣籠もりの中で体力を維持すること

2020年05月20日 | 日記

エゴノキの花

 コロナ禍、自宅巣籠り状態で運動不足が指摘され、テレビなどでは自宅でできる筋トレが推奨されている。それなりの効果があって、すこしでも継続できるといいと思う。が、高齢者や基礎体力がない人にとっては筋トレなど、絵に描いた餅である。
 体力と健康、あるいは生命力の維持というのは、そもそもなんなのだろうか。絵描きとか、工芸関係に従事している作家というのは、アトリエに篭って、時には徹夜したりで、健康とかには全く配慮しないのに、往々にして長寿な方が多いのはなんなんだろうか。作家の方に直接聞いたこともないのだが、自分自身のことに重ね合うと、きっと手の技術というのは、終わりがなく次々と技術の修得、あるいは進歩と向き合い、日々励んでいるせいではないのか、と思う。
 私は隔日ランニングをしている。健康のためというのではなく、自分の身体能力を調整するためである。調整というと変だが、若い時のようにタイムを縮めるとか、肉体を強化するというのではない。自分の弱点を発見し、それを克服するべく、常に理想的な、滑らかなランニングをできるように調整しているのである。こうした目標を持つと継続できる。途中休んでも一向に構わない。ウインドウに映る姿を見て、右脚が流れているな、腹が出ているな、とか判断するのである。代謝能力を高めるトレーニングではなく、体の動かし方の技術を向上することを目標としているのである。これが、同年輩の人よりは健常である理由であると思っている。いわば工芸家の手先の訓練と同じである。
 高齢化社会にあって、健康を維持することの重要性は、私たち自身がもっともよく知っている。現在の外出自粛の中で、家の中でどうすべきか、考えてみる良い契機になっているように思う。単に負荷を与え、運動することが良いというわけではないのではないか。
 老人クラブの輪投げとか、ゲートボールについても、賞品出したりではなく、運動上の技術的な観点から、競技方法など見直すと良いのではないか、と思う。【彬】

 

 

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