ホタルブクロ
今、新しい生活行動が推奨されている。行政もあれやこれやといい、飲食店なども、座席の間隔を広げるとか、アクリルボードで仕切るとか、防衛策を講じている。これだけの騒ぎと大被害をもたらしたのだから、対処法を工夫するのは、当然であろう。
ところで、この間、自分自身はどうだったのか。箇条書きしてみよう。
①病院に行かないようにした。
肘に水が溜まって抜いてもらっているのだが、生活に支障がないので、病院にいくことを控えた。病院は病人の集まるところである。そういうところにわざわざ行きたくなかった。
②床屋に行かなかった。
3、4、5月と3ヶ月間、調髪していない。床屋は最も密な関係を結ぶところである。
③道路で他人とすれ違うときには、相手との間をなるべく開けるようにした。
④スーパー、コンビニ、薬局など必要な物を購買する時は、必ずマスクをかけた。
商品や陳列棚、レジ回りはウイルスを媒介する可能性が高いと思ったから。また、それがマナーと思えた。
⑤銭湯に行かなかった。
⑥昼食は飲食店を利用しないようにした。
⑦買い物は現金決済をしなかった。
⑧この間、テレビや新聞より、ツイッターやyoutubeなど、いわゆるソーシャルメディアに親しんだ。
これらの自衛・生活の制御がどれほどの効果を持ったのかはわからない。おそらくウイルスからの防御にはほとんど役立ってはいないだろう。
疫学的なことは研究者に任せるしかないが、こうした日常の自粛が、ひょっとしたらこれからの私たちの新たな生活マナーになっていくのではないか、と思う。
居酒屋で大騒ぎをしたり、スポーツ観戦であたり構わず喚き立てる、ロックなど野外で大音響をたて騒ぐといった風俗は言ってみれば「生活バブル」だったのではないのか。
老人じみた感想だが、そんなふうにこのコロナ禍の影響を思う。【彬】