畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

雪の遊歩道を歩く(その1)

2017-02-20 17:20:14 | 登山

 この日は午前中は小雪とミゾレ気味の天候。

パートを終えて帰るころには不思議なことに青空が見え始めた。

 「どう?遊歩道に行きたい?」と聞くと「行きたいー!」との返事。

すぐさま支度をして出発。と、言っても普段着のままです。

 

 思わぬ儲けものの青空で、さすがに人は少ない。

私たち夫婦を入れても5人のみの登山者しか見えなかった。

 

 2ルートの合流点「出会いの鐘」付近まで到達すると越後駒ケ岳が光って見えた。

山頂付近は薄い雲に覆われているけれど、空気は澄み渡りくっきりと姿が見える。

 

 ズームを少しだけ聞かせてみました。

やはり、越後駒ケ岳は百名山に選ばれるだけあって堂々としていますね。

 

 

 エベレストの頂上らたどり着いた「田部井淳子」さん。ではなかったスベルべママです。

高所恐怖症気味でやたら怖がるのだけれど、下から見るとやはり崩れそうで怖い(笑)。

           (続く)

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連載99「昔々の話です」

2017-02-20 04:55:12 | 暮らし

  昔々の話です

 

 先年三十三回忌を済ませた、祖母にまつわる話である。明治十二年生まれの祖母は、

祖父の後添えとして我が家に来た。

 

 文字通りの烈女で、体力腕力も相当なものだったと言う。

つい最近まで祖母の姿を見て、子供ながらに驚いたと言う話を何人ものお年寄りから聞かされた。

 

 畑仕事からの帰りに、裸馬にまたがりキセル煙草を吹かしていた姿は人々を仰天させたそうだ。

(私のオートバイ好きも影響があるのかな)そんな祖母が好んで私に聞かせた話をいくつか思い出す。


 

    その一

 祖母の父が数え十五歳の時の話だ。村人たちが熊狩に出掛けようと集まった。

そこに槍を担いで仲間入りをしようと出掛けると、

「オイ梅、お前は幾つになった。お前のような子供は来るな」と言われたそうだ。

 

そのまま引き返すのも悔しく、そっと熊狩の近くまで行くと、勢子に追われ、

逃げ場を失った大熊が崖の上から目前に転落し、襲いかかろうと立ち上がった。

 

豪胆な彼は、聞かされていた急所、その大きな月の輪熊の胸板、白い月の輪めがけて槍を突き込み、

見事に仕留めたのだと言う。

 

 なにせ大きな熊で、貴重な「熊の胆」は大きさが一升メンパと言う、

大きな木の曲げ物の飯入れの器に納まらない程だった。大人たちが仲間皆で分けよう、

さっきは仲間に入れないで悪かったと詫びた。

 

 彼は仲間にしてくれなかったのだから、獲物は自分一人の物だとしばらく頑張った。

しかも、獲物の熊に足を掛けて見得を切ったそうな。

 明治十二年生まれの祖母の父(私の曽祖父に当たる)の話であり、

槍での狩の事とか江戸時代末期の事と思われるが、我が先祖の事でもあり痛快な話ではある。

 

(後添いであるが、姪を私の父の妻にと紹介した。つまり私の両親は義理の従兄妹と言う事であり、

豪胆な曽祖父の血は引いている事になる。)

 

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