畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載305「『財欲』『名誉欲』」(その3終わり)

2023-12-29 13:05:34 | 暮らし
     「財欲」「名誉欲」(その3終わり)

 もう一つ厄介なのが「名誉欲」だろう。組織のトップはその欲望にたけた人には手段を選ぶことも無く手中にした場合さえ少なくない。議員と名の付く政治家も同じようなものだ。
 今、世の中を騒がせている、政治資金パーティーのキックバックも地位、名誉とお金に目がくらんだと言われても仕方ない所業。「寄らば大樹の陰」とばかりに、大派閥に加わり、地位を狙う。地位を狙ったついでに裏金も得たという事でしょう。
 恥ずかしいと思うような人間だったら、そんなことはしないでしょう。良心が麻痺するなんてレベルの話ではない。
 選挙時は頭を下げ捲っても、当選した途端に尊大になる政治家も多い。地位など、たまたま着いただけであり、その人物の性格や人格が評価されての物だけでは無いことは確か。しかし、ともするとその地位があたかも自分の人格が評価反映されたと勘違いする人が多くみられることも少なくない。
 「先生と呼ばれるほどの馬鹿じゃなし」なんてことわざもあります。地位を誇らず、おごらずに生きたいなんて思ってしまうこの頃です。
          (終わり)
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連載305「『財欲』『名誉欲』」(その2)

2023-12-29 05:13:27 | 暮らし
  「財欲」「名誉欲」(その2)

 負け惜しみでは無いけれど不思議なのは「財欲」と「名誉欲」の二つ。どちらとも縁のない人生を送ってきたが、まず不思議なことで理解に苦しむのが「財欲」。論語の一節ではないが「心の欲するところに従えど矩を越えず」と言う言葉もある。人間齢を重ねたら「足るを知る」で、際限もない欲望に惑わされることなど、恥ずかしいと思わなければならない。
 ニュースで詐欺や、マルチ商法で大金を手に入れ、挙句に捕まった犯人の年齢が驚くような高齢で開いた口が塞がらない様な事件も枚挙にいとまない。そんな高齢で犯罪行為までして大金を手中にしたいとは、まさに衰えることのない「財欲」そのものであろう。
            (続く)
コメント (2)
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