畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

行列のできる「焼き芋屋」

2011-10-17 06:08:13 | 暮らし

 夜半から強く降っていた雨も夜明けころには止みました。
先ずは七時からの地域の一斉清掃「クリーン作戦」を指揮。

 終わって、軽トラに焼き芋の釜を初め、燃料の薪、肝心のさつま芋などを満載し、九時少し前に出発。
少し迷いながらも、なんとか防災広場の会場に入ることが出来ました。雨の心配もなさそうです。


 少し前に声をかけていた友人が私を探している姿が見えました。
前夜電話がつながらず、朝になって声をかけた、会場近くの友人の姿も見えます。

 
 二人の助けを得て、テントの一角に焼き芋釜を設置。
両側の出展者は大学生、ボランティア団体などの若者たち。
こんな会場、イベントではかえってオジサンは目立っちゃいますね。


 最初の一釜を焼くには、少々時間もかかるので、最初は試食を出しても、
お客さんには声かけもしないで、ひたすら釜の火を調整。


 でも、煙とにおいはやはり、人々をひきつける。
徐々に人だかりができ始め、焼きあがった焼き芋を入れるための箱には収まる間も有りません。


 それどころか、行儀よく行列を作るお客さんの数にあせっちゃいました。
あせって、少し火力を強くしすぎましたね。
本当はある程度の低温で、じっくり焼き上げた方が甘さが増すのですけれどもね。


 十時から初めて、終了予定の午後四時の三十分以上前に燃料の薪が無くなって終わり。
最後まで、お客さんが並んで、本当の完売。焼きあげた「焼き芋」は文字通り一本も有りませんでした。

 主宰者の事務局の皆様、大きなイベントに参加させて頂きありがとうございました。
「越後の台所 すずきち」さんが企画した「オーガニックマルシェ」の開催時に、
今回の出店を打診されたのでしたが、お誘いと参加の許諾。本当にありがたくお礼申しあげます。

 そして、両隣りに出店の若者たちにもお礼申し上げます。
「袖触れ合うも多生の縁」とも言います。これからも縁が有りましたら嬉しいと思います。
それこそ、イベント名「えんえん」の繋がりになったら良いですね。

 手伝ってくれた近くの友人宅に立ち寄ってお茶を頂いたのち帰路へと付きました。
途中で妻に電話を入れると、こちらも「農天市場」を終えて帰宅したところだと言います。
長岡の熱気が伝わった訳でも無かったでしょうが、「農天市場」も今年最高の賑わいだったようです。
二人で夕食も忘れるほどの結果報告の話し合いでした。
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復興!ここから第一歩が始まる!

2011-10-15 21:06:54 | 

 こんな状況が一昨日まで続いていました。


 採り残した野菜や、雑草が繁茂し、一見ただの荒れた畑でした。


 一昨日になってようやく、ゴミ片づけに手が入りました。
業者が四人態勢で、2トンダンプカー2台と共にやってきたのです。


 ゴミの集積作業のため、茄子、オクラなどを取り去ると、
改めて、漂着ごみの多さに驚きます。


 有りがたい事に、畑の表面に張ったマルチシートを傷つけないようにと、
片付け、集積は全て手作業の人海戦術となっています。


 作業1日目の一昨日だけで2トンダンプカーで7台分が運び出されました。
昨日はお休みで、今日は再び朝から着手で、午後の2時までで一応終了となりました。

 今日の搬出量は定かではないけれど、4台以上有ったでしょう。
合計2トンダンプカーで11台以上は有ったものと思われます。
「一人でやったら、1ケ月では終わらなかったなー」とは担当した作業員の言葉。
いやー、軽トラでの搬出だったら、それ以上、2か月もかかったのではなかろうか。
いずれにせよ、農天市場の畑はこれで水害からの一応の復旧を見たのです。

 さて、明日は長岡の防災公園で開催される「えんえんマーケット」に、軽トラに焼き芋釜を載せて参加します。
よって、こちらの農天市場はスベルべママ一人での営業です。
皆様の優しいお気持ちを、長岡の「えんえんマーケット」と、「農天市場」に頂きたいものです。
「農天市場」もスベルべママが意地で売りつくそうときっと安売りするはずですから、御期待ですよ(笑)。
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赤い蕎麦の花

2011-10-15 04:00:44 | 風景

 山の畑仕事の終わりに、マックスと散歩に出て、
赤い蕎麦の花を見つけました。


 二、三坪の小さな蕎麦畑は東京は国立の蕎麦屋Nさんが、
写真撮影用に大きな「タラの木」畑の片隅を借りうけて作っています。

 雄大な越後三山をバックに、手前に傍の花を入れ写真を撮りたかったとか。
蕎麦屋さんの品書きの下地に使うのだそうです。

 向こうに霞んではいますが越後三山が見えます。小さな蕎麦畑と山の位置関係が分かります。
十月四日の朝には初雪で白くなっていた、三山の山頂もその初雪が溶けて久しくなります。
おっと、マックスのお尻が片隅に入っていましたね。


 Nさんと知り合って何年になるのかなー。
畑仕事をしている私のところに、畑の間に大型ワンボックスカーを入れることを、
断わりに来たのが最初の出会いだった。

 その頃は風景の手前に配置するために、ワンボックスカーには、
蕎麦の花を咲かせたプランターをいくつも載せていました。
その後、この借地の地主を紹介したりして、そのお礼にと自作の素敵な湯呑を五個、
しかも、新茶とセットで頂いて感激したものでした。


 雪の早い当地はかなり前の時期に稲刈りは終わっています。
水害なんて、その痕跡も微塵も見せない、いつもの村里の風景です。

 何事も無いように見える水田の風景だけれども、
さすがに、濁流に洗われ、泥の入った田は収量が落ちたようです。
場所によっては、三、四割の減。濁流の浸入地点ではゼロのところも有りました。

 JAの「農済」と言う共済制度が有るのだけれど、実際に適用を受けた人の話を聞くと、
全ての損害の補てんには至らなかった模様です。

 何回も繰り返すけれども、今回の水害被害なんて本来、国が補償すべきもの。
だって、洪水時には浸水することを想定しながら、長い間堤防の延伸工事を怠っていたのですから。

 その昔は領主のお殿様の年貢に泣かされ、その後は大地主の年貢に泣かされ、
今は国に泣かされる。いつも弱い立場の農民ですね。

 昔は、と、言ってもバブルの頃なんだけれども、農産物なんて自由化による輸入で賄い、
小さな、我が国の農地なんて、全て宅地や、工業団地に転用。 
なんて声高に言った、政治家や評論家と称する人々が多く存在した。

 農業を衰退させることは、国の力を衰退させるって事。
そんな風に刈り取りの終わった風景を見て考えました。
自国で、自国民の食べ物を賄えないなんて、一種の後進国じゃないのかなー。
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山芋!自然薯!

2011-10-14 04:49:41 | 山菜

 十日の夕方近く、陽が沈むまでのわずかな時間を使い、
夕食に招いた客人用にと山芋掘りをと、思いついた。

 あわよくば、山芋掘りの後には「ナラ茸」も採ってなどとも考えて出かけたが、
狙った場所に入ると、運良く最初の山芋の蔓を発見。

 しかも、じっと藪の中で目を凝らすと、なんと他にも二本、三本、いや五本も!
早速、唐鍬を使って周りの草の根、木の根を掘り起こす。


 そして、次に昔、雑誌「ビーパル」の山芋特集記事で見て発注し、
遠く、静岡だったか、愛知の東海地方から取り寄せた専用スコップで掘り進める。

 ほら、薄く土を冠った泥岩に沿って山芋の全容が見えてきましたよ。
これだったら、大きさ的には合格点ですが、さて、味はどうかなー。
期待に胸が高鳴る。


 さて、順不同になっちゃったけれど、ここが地表の蔓の直下、
根の広がり方から、「河童の頭」とも称される、山芋の大切な根です。

 ここから、地表のわずかな養分を取り入れ、繁った葉から太陽の力を得て美味しい山芋になるのです。
見るとこの山芋は地表直下から二本に分かれているのが確認できます。
まれには、こんな風に一回で二本の山芋を収穫する僥倖に恵まれることさえ有るのです。 


 泥岩を、コツコツとしかも、山芋を傷つけないように慎重に掘り進める。
さあ、もうすぐ傷つけずに掘り出すことが出来そうですよ。 


 狙った蔓の一本を残し、四本分を掘り出した収穫の全体です。
残念ながら、最後の穴からの取り出し時に折れたりしたものも有ります。

 これだけ掘るのに、一時間足らず。
場所と、コツとを知った「タヌキ」のようなスベルべ、三十年の技の蓄積です。
でも、残念ながら日没とともに急激に宵闇が迫り、「ナラ茸」採りは諦めて帰宅しました。

 さて、帰宅して早速手頃な二本を外の水道水の圧力で泥を落とします。
その後台所に持ち込み本格的な「トロロ汁」の調理に取りかかりますが、それはまた後日紹介。

 山芋にも種類が有るって知っている人はどれくらいいるのかなー。
実は、同じように見える山芋も、種類によって全く味が違います。
簡単に表現すると、美味しい山芋と、不味い山芋ですね。

 山芋を使う和菓子屋さんは「葉芋」と「真芋」と呼び分けたり、
また、「雄芋」と「雌芋」なんて区分の仕方も有るようですよ。
さて、どっちが美味しいのかなー。

 私は葉の形、蔓の色と形で判断します。
ただ、まだ秋が始まったばかりの今ころは、蔓が複雑に絡み合って、
種類が混交していると、判断が付きにくいですね。
 
 その時はそっと地表を掘って確認します。
美味しい山芋は「河童の頭」の続き「青くび」と称する部分から太くて逞しい。

 美味しい山芋ほど、楽に掘れる結果となりますから、結構皮肉ですね。
人生と同じかなー、苦労してばかりでも好結果が得られないって(笑)。
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水害にも負けなかったコスモス

2011-10-13 05:55:26 | 自然

 今、農天市場の畑ではコスモスが咲き誇り、菊の花も咲き始めた。
満開のコスモスの手前に咲く、菊の花が見えますか。 


 あの七月三十日の水害では二メートルをはるかに超える濁流に、
全てが埋め尽くされ、泥にまみれてしまっていたのに、見事に立ち直り花を咲かせたのです。 


 春から妻が丹精した花たちも全てが泥にまみれたと言うのに、
いつの間にか立ち直り、泥の海から復活し、けなげに花を咲かせていたのです。


 でも、残念ながら畑全体は、水害の片付けなども有り手入れ不足。
雑草が生え茂る草原のようなありさまになったまま。


 雨で一部は流されたけれど、こんな風にマルチシートの上にはまだ泥が残っています。


 昨日は一日温かな秋日和。
コスモスにはやはり、穏やかな青い秋の空が似合います。
水害にも少し話は及んだけれど、たまにはこんな綺麗な花もアップしましょう。

 あ、そう言えば、今日から農天市場の畑に業者が入って水害ゴミ片づけを始めます。
水害後、待つ事五十日余り。ゴミの山になっている農天市場の畑も復旧作業がようやく始まります。
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