夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

海堂尊著「アクアマリンの神殿」 角川書店

2014-12-08 22:16:56 | 本と雑誌
アクアマリンの神殿 (単行本)
海堂 尊
KADOKAWA/角川書店



「モルフエウスの領域」と対なす物語

その後の物語ーというか


コールドスリープから目覚めて学生生活を送る佐々木アツシ
彼は眠る美女を見守っている

その美女は彼を守るために眠りについたから

ボクシング部の親友蜂谷

アツシから蜂谷へ片恋の相手を乗り換えた強烈な個性の持ち主の北原野麦

そしてアツシのことを真剣に考えてくれている麻生夏美


ずっとアツシを導いてくれた西野



アツシは田口と会い 何になりたいか気づいた


バチスタの田口のいいとこどり
おまけに高階さんまで出てくる



こうなると白鳥さんが出てこないのがさみしいくらいです



花は花を呼ぶ♪ーかもしれない

2014-12-08 21:57:15 | 子供のこと身辺雑記
このところホームセンターで土を買ったり 花の苗を買ったりの毎日

今日は園芸用土と肥料 薔薇の苗と花の苗にチューリップの球根(売れ残りにつき2割引き^^)を買って帰宅

穴掘りにいそしんでいたら

お花を配達する車さんが家の前に停まって「お届けです」

届いたのは 大きな箱に入った胡蝶蘭でした

叔父からです

毎年 この時期に送ってくれるんです





どうやって出そうかと思うくらいに丁寧に梱包されていて
ガサツな私は
とれない~~
あ ここも縛ってある~~~^^;と



もうひと息(笑)




出せました!



ちょっと下駄箱の上に置いてみました

いち時代を築いた俳優さんは やっぱりすごいんです

2014-12-08 07:44:00 | 映画
「暗くなるまで待って」(1967年 アメリカ映画)
オードリー・ヘップバーンの映画でも好きな映画の一つで テレビで放映があれば観てしまいます

プロ写真家のサム・ヘンドリクス(エフレム・ジンバリスト・ジュニア)は空港で美女(サマンサ・ジョーンズ)から人形を預かる 

気になりながら家に持ち帰ったサム

サムの妻は盲目のスージー(オードリー・ヘップバーン)
サムの留守中に理由をつけて訪ねてきた男達は サムへの不信を植え付けようとする

人が好さそうなマイク・タルマン(リチャード・クレンナ)は詐欺師
刑事を名乗るカリーノ(ジャック・ウエストン)は元刑事
女性を探しているーというロート(アラン・アーキン)はどこか異常性癖者かと感じさせるような嘘をつく

この3人は謎の女性リサがサムに託した人形を追っていた 人形にはヘロインが隠されていたからだ
そしてロートはおそらくリサを殺している
リサが妻でサムと浮気をしていたのだーと スージーを騙そうとする男達
サムがリサを殺したーとも思い込ませようとする

ブラインドが開けられるたびにかかってくる電話
些細なことからスージーは何かおかしいと気付いていく

男達との知恵比べが始まる


共にいる時間が長くなり むしろスージーの味方のような心持になってくるマイク

マイクとカリーノは一番の難物 冷酷なロートを片付けて終わらせようと考えるようになっていた

二人の気持ちに勘付いたロートは逆襲 車でカリーノを轢き殺す
愉しむように幾度も幾度も轢いて


そしてスージーに別れを告げて出て行くマイクをナイフで殺した

スージーの真の恐怖が始まろうとしていたー




男達を怪しいと気付いたスージーは買い物などをしてくれる少女グロリアに 助けを読んでくれるように依頼して 家中の灯りを電球を割ったりして消していく

警察を呼ぼうとして電話がかからず 電話線をたぐっていき その先が結ばれていて 切られていることに気付き「ノオー!!!!!」と絶望の叫びをあげる場面がある


それでもスージーはめげない

さまざまな仕掛けを用意している

ロートに花瓶に入れておいた定着液をかけたり 暗闇を利用して隠れて逃げて

ガソリンをまき家に火をつけようとして脅すロートにガソリンをかけて マッチを奪い 逆におどしてみたり

人形を渡すといいながら あれこれ抵抗してみせる


そしていよいよ自分に身の危険 ロートは無理やりキスして乱暴しようと寝室へつれこもうとする
これから殺そうと思っている女を

隠し持っていた包丁かナイフかでロートを刺して逃げる


けれどロートがドアに巻いた鎖がほどけない


再び階段を下りて部屋に戻るスージーにまだ生きていて飛びかかり足首を掴むロート


どうにか身をふりほどき ロートが室内の様子を見るために開けた冷蔵庫の扉の影にかくれるスージー



奥さんが事故にあって病院へ運ばれたと騙されて呼び出されていたサムと 助けを呼んだグロリアがパトカーに乗って警官と家に戻ってくる


サム「スージー! スージー!」

暗い室内
 新しい電球をはめて灯りをともすサム


室内にはマイクとロートの垂れた体冷蔵庫の扉のむこうから スージー

グロリアがスージーにかけより

スージーはグロリアを抱きしめて「いいこね いいこ」

サムはスージーを呼びます

「おいで よくがんばったね 」

スージーはゆっくりサムに近寄り 抱きしめられて涙 
大粒の涙がスージーの大きな瞳から溢れます


悪夢は終わったのです


テレンス・ヤング監督作品
フレデリック・ノット原作
もとは舞台劇です






グロリアがスージーに助けを呼ぶように頼まれて アパートを出ると 外にはカリーノがいてグロリアの持つ鞄を取り上げて調べます

この時 グロリアは落ち着いています
度胸の良い機転のきく少女です 頭もいい
「ガールスカウトよ お菓子買ってくれる

いいわ 他の人に買ってもらうから」
と怯えた素振りはみせません






もう1作

先日亡くなられた菅原文太さん出演の映画「わたしのグランパ」追悼放送されました
東陽一監督 2002年の映画です

五代珠子(石原さとみ)の祖父のゴダケンこと謙三(菅原文太)は人を殺して刑務所にいたが出所してくることになった
珠子は父の恵一(平田満)と母の千恵子(宮崎美子)と祖母の操(波乃久里子)と四人家族だった

操は謙三が戻ってくる前に出ていってしまった


穏やかな物腰だが 着流しがぴたりと決まりそれだけで絵になる謙三

珠子は学校でいじめられていた

戻ってきた謙三は珠子がいじめられている現場に遭遇
珠子を助ける

弱気を助けて 悪い奴をくじいちゃっていく謙三


だんだん珠子も謙三に心を開いていく

まだまだキレイだから操のことを「おばあちゃん」と呼ばずに「グランマ」と会愛情こめて呼んでいる珠子
謙三のこともグランパと呼ぶようになる

謙三に感化されて不良であること つっぱること 弱いものいじめをしなくなる学生たち


中藤慎一(浅野忠信)の父親で謙三の親友だった男は 地上げ屋の嫌がらせに遭い放火されて死んだ

燃え上がる炎の中へ飛び込もうとする謙三を「もう間に合わない」と止めたのは慎一

怒りに燃える謙三は殺された友人の敵討ちに 暴力団事務所へ殴り込みをたった一人でかけた
結果 ヤクザを二人殺してー服役
そんな経緯を 操から珠子は教えられる



息子夫婦の微妙なすれ違いにも気づいていた謙三は正月休みに 夫婦みずいらずの旅行をプレゼント

留守番の珠子にはおじいちゃんとのホテル・デートの約束を
ホテルで着るドレスも珠子に買ってくれる謙三


ホテルでピアノ弾きのリクエストにこたえて歌う謙三

その意外な姿に目をみはる珠子

しかし楽しい時間は続かない



屋根裏に大金を隠していた謙三

それは珠子にやると言う



悪い相手から仕返しにまきあげた金ー

謙三の身を案じる珠子



そして疋田隆三(伊武雅刀)の車に乗っていく謙三



また疋田は謙三の弱みをつこうと 手下に命じて珠子をさらわせた


疋田の娘に協力を願い 珠子との人質交換に持ち込む謙三

射撃の腕はオリンピック級ーらしい慎一
珠子のことが好きな学生とその友人のもと不良仲間も協力した珠子救出作戦だった


それから 全ては片付き穏やかな日々が始まったはずだった

着流しで 川近い道を散歩していた謙三は 子供の「助けて」という叫び声に振り返る


写生していた珠子が電話に出るとー
大急ぎで帰宅する珠子


謙三は死んでいた


葬儀にはかつて謙三が それとなくいさめたつっぱりの不良学生たち 珠子をいじめていた女学生
なんらかの縁があった人間達が続々とやってきた
あの疋田と手下も

色々な人間がいっぱい・・・・・


謙三はー「遊んでいた5つの女のコを助けようとして あの冷静なおじいさんが 着物を着たまま飛び込んだらしくて

そのまま

(川に消えていき片手だけが少し残っていた)
なんだか さよならと手をふっていたみたいだったって 見ていた人が」
と恵一が話す


珠子「グランパは 死にたかったんだって思う
(なんでかは)わからないけど でもグランパは死にたがってたんだって わたしは思う」



恵一「レイギョって言葉を教えてくれた レイギョってのは刑務所のことなんだって 
何処で生きようが此の世はレイギョだ 人はとらわれてんだって
そのレイギョをよくするのは 住みやすくするのは そこにいる人間次第だって
オヤジはその牢屋を少しだけ綺麗にしたかったんだと思う」



誰かを助けることで

息子の会社のことを案じ その夫婦仲も心配して

孫娘が暮らしやすいように


いじめ
暴力

夢がないものが夢がもてるように できるなら


一周忌のあと姿が見えなくなった珠子は川の中に素足で立っていた

珠子を好きな学生が自転車で捜しにきた

その自転車に二人乗りで戻っていく珠子

自転車は川近くの道を行く


その背中へ上から謙三の声が聞こえる
「お~い 珠子さんや あれ忘れるなよ あの屋根裏の」



そんなふうに再び 菅原文太さんの声が聴けたらー
そう思う人間はいっぱいいるのでしょうね



現代のメルヘン ドンキホーテのようでもあった謙三
ゴダケンは彼を知る人々の心にずっと残っていく




全然違う映画なのだけど どちらも観て それぞれに楽しめました


菅原文太さんは着流しでいるだけで いいなあーと