夢見るババアの雑談室

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ほぼ身辺雑記です

米澤穂信(よねざわ ほのぶ)著 「いまさら翼といわれても」 (角川文庫)

2019-09-18 14:19:37 | 本と雑誌
いまさら翼といわれても (角川文庫)
米澤 穂信
KADOKAWA



まずは本の帯の言葉から
「<古典部>シリーズ 鍵となる最新刊!(ただし2016年11月 刊行時において)
奉太郎、える、里志、摩耶花、4人の過去、そして未来に触れる短編集」

本の裏表紙の言葉から
{「ちーちゃんの行きそうなところ、知らない?」
夏休み初日、折木奉太郎にかかってきた<古典部>部員・伊原摩耶花からの電話
合唱祭の本番を前に、ソロパートを任されている千反田えるが姿を消したと言う
千反田はいま、どんな思いでどこにいるのかー
会場に駆けつけた奉太郎は推理を開始する
千版田の知られざる苦悩が垣間見える表題作ほか、謎解きを通し<古典部>メンバーの新たな一面に出会う全6編
シリーズ第6弾!}


古典部シリーズ
「氷菓」
「愚者のエンドロール」
「クドリャフカの順番」
「遠まわりする雛」
「ふたりの距離の概算」

さて「いまさら翼といわれても」収録作品は

「箱の中の欠落」
折木奉太郎は夕方 焼きそばを作った
できあがり さあ食べようというところに友人の福部里志から電話がかかってくる

相談は生徒会の選挙での票が合わないこと

謎の答えを見つける奉太郎



「鏡には映らない」
伊原摩耶花は中学の時の卒業制作の奉太郎の手抜きについて 今更疑問に思う

奉太郎のしたことは 自分が知るようになった奉太郎とは合わない
何か秘密があるのではないか

今も中学に飾られる鏡を見た伊原は気付く

陰険なイジメをしていた人間が企んだことと その呪いを いわば解いてみせた奉太郎


「連峰は晴れているか」
ヘリが好きなんだと奉太郎が覚えていた教師は しかしヘリが好きなのではなかった

その日 ヘリが飛んでいるのを見て笑みを浮かべた教師には 恐ろしい秘密があったのだ



「わたしたちの伝説の一冊」
漫画家を目指す伊原は漫画部にも入っている
けれど漫画部は 読んだ漫画について語り合いたい人間と 漫画を描きたい人間とで割れていた


「長い休日」
外で読書するにいい場所を捜していた奉太郎は 千反田と稲荷の掃除をすることとなる

そこで千反田は以前から気になっていた 奉太郎の「やらなくてもいいことなら、やらない やらなければいけないことなら手短に」をモットーとするようになったのかを尋ねる

それには都合よく使われてしまっていた 利用されたーそんな苦い想い出が



「いまさら翼といわれても」
合唱祭の場所から消えた千反田

伊原から行方を尋ねる電話があり この時 出来上がった冷やし中華を食べようとしていた奉太郎

さっさか食べて 千反田の行方捜しに動く

将来が不確かになった千反田は 歌うべきソロパート歌詞が歌えない


「わたしたちの伝説の一冊」の作中にある奉太郎が中学の時に書いた「走れメロス」の感想文がなかなか面白いです
そういう解釈もできるのか

人と違う発想 捉えかた


それは著者の感性をもあらわしているに感じます
そこまで考えてみる

一冊の本から全く違う物語を織り上げることも可能なのだろうなと

今朝のホワイトボードから

2019-09-18 10:06:53 | 子供のこと身辺雑記









学校帰りに好きなヴィッセル神戸の試合の観戦に行く長男

ホワイトボードの二段使いをしていた

上半分はサッカーの応援

そして下はいつものソッフトバンクホークスの応援

「まだ一日で首位に戻れる差よ!! 諦めずに信じてるわ 工藤くん・・・」
 

この場合の工藤は 工藤監督にかけてあります