「虚」では曲亭馬琴が作る「南総里見八犬伝」が そして「実」ではこれを書く馬琴について描かれる
「南総里見八犬伝」はたいそう長い物語だ
その一部に私が初めて触れたのは 世界少年少女文学全集の中の日本編だっただろうか
「南総里見八犬伝」の中でも面白い部分が抜粋されていた
それからNHKの人形劇
「我こそはたまずさが怨霊~~~~~~」
「さ~~~もしい浪人 左母二郎」
などというセリフが思い出される
里見家に祟る「たまずさ」が起こす怪異
人々の奇縁
犬 八房と伏姫
そしてそれぞれ珠を持つ八人の男たち
彼らが繰り広げる闘いと冒険と
儚く落命する佳人
悪女
化け物
長い長い物語には多くの人々が登場する
この物語の執筆途中で曲亭馬琴は遂に全盲となり この後の筆記は嫁が手掛ける
ところが 嫁は漢字の読み書きができない人間
目が見えない馬琴は まず一字一字 これを教えることから始めなくてはいけない
人に物を教えるのは 目が見えていても難しい
教える側も教えられ覚える側もなんという難事に挑戦し それを完遂できたのか
嫁のお路が これは実に粘り強く諦めない人間でもあったのだなと ただただ感嘆する
そして数百の登場人物が現れるこの物語をメモもなく全て頭に入っていたのかと 馬琴の頭脳にも感心するのみ
読み物として面白くなければ 本は売れない
実の部分で 馬琴が北斎に物語の展開を語り
北斎が姿を見せない折には 渡辺華山に また嫁のお路にも語る
実の部分では実在人物の名前も出てくる
そこで馬琴や取り巻く人間についても綴られる
山田風太郎さんの著作は 母が結構持っていて 結構「大人な」描写部分もあるので 母は私が中学を卒業するまでは 読んではだめだーと言っていた
まあ本きちがいの私に「読むな」というのは 逆に「読んじゃえ」とけしかけるようなものだ〈爆〉
活字中毒は そこに本があれば ただ読む とにかく読む
それが幾つもの書棚に本がある
天国じゃあないか
何処にもいかず 勉強もせず ただ読みふける
そして後年 母が所持していない本も買い集め読むようになる
まあ 私はとにかく読む子供だった
山田風太郎さんは 伝奇小説も得意としており 剣豪 忍者
映画化もされた「魔界転生」も大いに有名
数多くの作品が出版されている
八犬士
犬塚信乃 孝の珠を持つ
犬川荘助 義の珠を持つ
犬山道節 忠の珠を持つ
犬飼現八 信の珠を持つ
犬田小文吾 悌の珠を持つ
犬村大角 礼の珠を持つ
犬坂毛野 智の珠を持つ
犬江親兵衛 仁の珠を持つ
解説は中島河太郎さん
漫画で読むのも楽しいかも
「南総里見八犬伝」については さすがWikipedia ↓とても詳しいです
映画化もされた「八犬伝」
2024年作品の情報も↓
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ごめんなさい