![]() | カツベン! (朝日文庫) |
片島 章三 | |
朝日新聞出版 |
無声映画の頃 活動弁士がいた
映画に声を当て場面に独自のセリフと説明をつける
たとえば「紅涙(こうるい)絞る恋の行方よ ロマンスよ 哀れマーガレットは愛しのピエールにまた逢える日が訪れしか!」
雰囲気と思い入れたっぷりに語るのだ
そんなカツベンの仕事に憧れる少年
不幸な暮らしから銀幕に憧れ女優になりたいと願う少女
二人の出逢いから始まるレトロな物語
紆余曲折はありつつも少年は弁士になり
少女は女優にはなった
悪い男
ヤクザ
老舗の映画小屋への嫌がらせ
映画を語ることが好きな青年
薄幸の女性に夢を失ってほしくない願い
純粋な想い
映画を好きな人間が書いた物語です
同じ場面でもカツベン氏さんの話次第で
ガラっと変わっちゃうんですもん。
青年の心の葛藤と気持ち入れ替えるとこが
面白かったですわ~
映画をご覧になられて面白くてよかったです
もっぱら本読んで 追いかけております