習近平政権の政治には、軍に戦争の準備を指示すると言ったテロ国家北朝鮮かとまごう様な、危険な方向に向かっている気配を感じているのは遊爺一人だけではないと思います。
中国の人権活動家で作家の余傑氏は、産経新聞のインタビューに、父親で改革派の習仲勲元副首相の息子りも、毛沢東の息子としてみた方がよいと語っています。
同時に、「中国の人権問題について日本はもっと影響力を発揮してもらいたい」と語っています。
毛沢東思想への復古を唱えて失脚したのは薄煕来でした。習近平とは同じ太子党ですから、既得権益を守る側に立つ習近平が、薄煕来と同じような考えを持っていても不思議ではありませんが、胡錦濤の後継者の地位が決まる前は勿論、薄煕来の訴追が強まるなかでも改革開放路線の継承を唱えていて薄煕来とは一線を画していました。
それが、共産党政治局常務委員の椅子取り争いの政局で、胡錦濤・共青団に逆転勝利してからは、反日のナショナリズムで民意をはぐらかす江沢民以上に対外強硬姿勢と中華の為の覇権拡大路線を打ち出しています。
余傑氏は、江沢民時代への逆戻りどころか、毛沢東時代への逆戻りで、毛沢東の継承者であることを強調する一方、国民に対しナショナリズムをあおるという大変危険なやり方をとっていると指摘しています。
政治局常務委員の椅子取り争いで胡錦濤・共青団に逆転勝利して以来の習近平の言動を観れば、納得できる話です。
と同時に、隣のお家のご主人はとんでもない輩に変わってしまった、困った時代になってしまいました。
南シナ海・東シナ海で、増強を進める武力(人民解放軍&公船)を使った覇権拡大に、抑止力を高めようと、関係国で包囲網を構築し抑止力を高めていることは今更申し上げ上げるまでもないことです。
しかし、攻撃が最大の防御であることは、兵法の常識です。
遊爺が唱えているのは、武力での備えは必要ですが、武力での攻撃は出来ません。なので、敵の弱点を武力ではなく攻撃する方法です。
それは、中国共産党の一党独裁による、人権と自由の制圧への、国民の反感であったり、貧富の格差社会(含、大卒者の就職難、農村部と沿岸都市との格差)、汚職、環境汚染といった、国の成長が進むにつれてどの国もが抱え、対応に苦慮している問題への中国の対応です。
米国は機会を捉えては、これらの弱点を突いて改善を促す攻撃をしています。日本や他の国々も同調して、中国に改革を求める攻撃をすればいいのです。
中国の覇権拡大の攻撃を防ぐための、武力ではない効果がある攻撃になります。
同時に、良識ある中国国民の改革の活動への支援ともなり、中国国民を一党独裁の政治から解放する助けにもなります。
余傑氏も日本に人権問題への関与を求めています。そういう良識派の数は少なくないはずです。台頭著しい中国へのバランサーとして、アジアの国々が持つ日本への期待に応え、アジアの平和を取り戻さねばなりません。
# 冒頭の画像は、余傑氏
この花の名前は、ツユクサ
↓よろしかったら、お願いします。
中国の人権活動家で作家の余傑氏は、産経新聞のインタビューに、父親で改革派の習仲勲元副首相の息子りも、毛沢東の息子としてみた方がよいと語っています。
同時に、「中国の人権問題について日本はもっと影響力を発揮してもらいたい」と語っています。
米亡命中の著名活動家・余傑氏インタビュー 時代逆行、改革期待できず (2/16 産経)
■「習近平総書記は毛沢東の“息子”」
米国亡命中の中国の著名人権活動家で、作家の余傑氏(39)は15日までに、訪問先の台北市内で、産経新聞のインタビューに応じた。昨年11月に中国の最高指導者に就任した習近平・共産党総書記について、余氏は「時代に逆行した民族主義者と国家主義者であり、政治改革は全く期待できない」との厳しい見方を示した。習氏の強調する理念と政治手法は毛沢東と極めて近いことから「まるで毛沢東の息子のようだ」とも話した。(台北 矢板明夫)
余氏は、習氏が就任以来、演説などで中国建国の父、毛沢東の詩を多く引用し、「中華民族の偉大なる復興」を繰り返して強調したことに注目。「党内における自身の求心力を高めるために、毛沢東の継承者であることを強調する一方、国民に対しナショナリズムをあおるという大変危険なやり方をとっている」と分析した。
また、沖縄県・尖閣諸島問題や南シナ海の領有権問題をめぐり「周辺国と軍事的な対決姿勢を強めることは、武力衝突の危険が高まるだけではなく、国際社会から中国が孤立してしまう可能性もある」と指摘した。
発足して3カ月の習政権の評価については「改革の継続を口で言っているが、実際は何もやっていない。言論、宗教弾圧は前政権と同じやり方だし、国内にいる人権活動家へのすさまじい迫害は続けられており、改善された話は全く聞かない」と批判した。
習氏が打ち出した反腐敗、反浪費キャンペーンについても、「中国建国直後に毛沢東がやったことをまねしたにすぎない」とし、「政治運動をいくらやっても中国の国内問題を解決できないことは歴史が証明している。習氏は時代と逆行している」と断じた。
海外の一部民主化活動家の間で、習氏の父親が改革派の習仲勲元副首相であることから、「政治改革」の進展を期待する声もあるが、余氏は「習氏はいま、毛沢東が作った一党独裁体制をいかに維持するかを優先している。大きな既得権益のしがらみの中にいる彼を、習仲勲の息子よりも、毛沢東の息子としてみた方がよい」と語った。
余氏はまた、安倍晋三首相が国会で、服役中の中国の反体制作家、劉暁波氏について「釈放されることが望ましい」と発言したことを高く評価。「中国の人権問題について日本はもっと影響力を発揮してもらいたい」と語った。
【プロフィル】余傑
よ・けつ 中国の人権活動家、作家。北京大学在学中に作家デビュー。人権活動に積極的に参加し、当局の監視下に置かれた。ノーベル平和賞を受賞した劉暁波氏と一緒に共産党一党独裁を批判する「08憲章」の発表を主導し、当局による拘束、拷問を受けた。昨年1月に米国に亡命した。
■「習近平総書記は毛沢東の“息子”」
米国亡命中の中国の著名人権活動家で、作家の余傑氏(39)は15日までに、訪問先の台北市内で、産経新聞のインタビューに応じた。昨年11月に中国の最高指導者に就任した習近平・共産党総書記について、余氏は「時代に逆行した民族主義者と国家主義者であり、政治改革は全く期待できない」との厳しい見方を示した。習氏の強調する理念と政治手法は毛沢東と極めて近いことから「まるで毛沢東の息子のようだ」とも話した。(台北 矢板明夫)
余氏は、習氏が就任以来、演説などで中国建国の父、毛沢東の詩を多く引用し、「中華民族の偉大なる復興」を繰り返して強調したことに注目。「党内における自身の求心力を高めるために、毛沢東の継承者であることを強調する一方、国民に対しナショナリズムをあおるという大変危険なやり方をとっている」と分析した。
また、沖縄県・尖閣諸島問題や南シナ海の領有権問題をめぐり「周辺国と軍事的な対決姿勢を強めることは、武力衝突の危険が高まるだけではなく、国際社会から中国が孤立してしまう可能性もある」と指摘した。
発足して3カ月の習政権の評価については「改革の継続を口で言っているが、実際は何もやっていない。言論、宗教弾圧は前政権と同じやり方だし、国内にいる人権活動家へのすさまじい迫害は続けられており、改善された話は全く聞かない」と批判した。
習氏が打ち出した反腐敗、反浪費キャンペーンについても、「中国建国直後に毛沢東がやったことをまねしたにすぎない」とし、「政治運動をいくらやっても中国の国内問題を解決できないことは歴史が証明している。習氏は時代と逆行している」と断じた。
海外の一部民主化活動家の間で、習氏の父親が改革派の習仲勲元副首相であることから、「政治改革」の進展を期待する声もあるが、余氏は「習氏はいま、毛沢東が作った一党独裁体制をいかに維持するかを優先している。大きな既得権益のしがらみの中にいる彼を、習仲勲の息子よりも、毛沢東の息子としてみた方がよい」と語った。
余氏はまた、安倍晋三首相が国会で、服役中の中国の反体制作家、劉暁波氏について「釈放されることが望ましい」と発言したことを高く評価。「中国の人権問題について日本はもっと影響力を発揮してもらいたい」と語った。
【プロフィル】余傑
よ・けつ 中国の人権活動家、作家。北京大学在学中に作家デビュー。人権活動に積極的に参加し、当局の監視下に置かれた。ノーベル平和賞を受賞した劉暁波氏と一緒に共産党一党独裁を批判する「08憲章」の発表を主導し、当局による拘束、拷問を受けた。昨年1月に米国に亡命した。
毛沢東思想への復古を唱えて失脚したのは薄煕来でした。習近平とは同じ太子党ですから、既得権益を守る側に立つ習近平が、薄煕来と同じような考えを持っていても不思議ではありませんが、胡錦濤の後継者の地位が決まる前は勿論、薄煕来の訴追が強まるなかでも改革開放路線の継承を唱えていて薄煕来とは一線を画していました。
それが、共産党政治局常務委員の椅子取り争いの政局で、胡錦濤・共青団に逆転勝利してからは、反日のナショナリズムで民意をはぐらかす江沢民以上に対外強硬姿勢と中華の為の覇権拡大路線を打ち出しています。
余傑氏は、江沢民時代への逆戻りどころか、毛沢東時代への逆戻りで、毛沢東の継承者であることを強調する一方、国民に対しナショナリズムをあおるという大変危険なやり方をとっていると指摘しています。
政治局常務委員の椅子取り争いで胡錦濤・共青団に逆転勝利して以来の習近平の言動を観れば、納得できる話です。
と同時に、隣のお家のご主人はとんでもない輩に変わってしまった、困った時代になってしまいました。
南シナ海・東シナ海で、増強を進める武力(人民解放軍&公船)を使った覇権拡大に、抑止力を高めようと、関係国で包囲網を構築し抑止力を高めていることは今更申し上げ上げるまでもないことです。
しかし、攻撃が最大の防御であることは、兵法の常識です。
遊爺が唱えているのは、武力での備えは必要ですが、武力での攻撃は出来ません。なので、敵の弱点を武力ではなく攻撃する方法です。
それは、中国共産党の一党独裁による、人権と自由の制圧への、国民の反感であったり、貧富の格差社会(含、大卒者の就職難、農村部と沿岸都市との格差)、汚職、環境汚染といった、国の成長が進むにつれてどの国もが抱え、対応に苦慮している問題への中国の対応です。
米国は機会を捉えては、これらの弱点を突いて改善を促す攻撃をしています。日本や他の国々も同調して、中国に改革を求める攻撃をすればいいのです。
中国の覇権拡大の攻撃を防ぐための、武力ではない効果がある攻撃になります。
同時に、良識ある中国国民の改革の活動への支援ともなり、中国国民を一党独裁の政治から解放する助けにもなります。
余傑氏も日本に人権問題への関与を求めています。そういう良識派の数は少なくないはずです。台頭著しい中国へのバランサーとして、アジアの国々が持つ日本への期待に応え、アジアの平和を取り戻さねばなりません。
# 冒頭の画像は、余傑氏
この花の名前は、ツユクサ
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