K市の区画整理地内で珍しい光景に出くわした。
土蔵の引っ越しである。写真の背後には既に移築の終わった母屋が見える。
私の子供の頃には、曳き屋はよく見かけたものだ。
家を土台から引き離してコロに乗せてそろりそろりと移動させる。
とび職の家の看板にも、曳き屋が営業種目に必ず入っていたものだ。
また、土台や根田の腐った家をそっくり持ち上げて、根田と土台をそっくり新しい木材に交換して家屋の寿命を延ばす根接ぎ工事も良く行われていた。
最近は築後20年もしない家を惜しげもなく壊してしまい、新建材のペナペナな家に作り替えてしまう。長年住んだ家に愛着もないらしい。
資源の無駄遣いだと思うが、生活様式の変化や、家族構成の変動に即対応させるのだろうか?
久しぶりに見たこの曳き屋工事に私は持ち主の温かい心が見えるように思えた。
祖先から伝えられた家屋と土蔵を次の世代に引き継ごうとする心意気は尊い。
2005/9/4
土蔵の引っ越しである。写真の背後には既に移築の終わった母屋が見える。
私の子供の頃には、曳き屋はよく見かけたものだ。
家を土台から引き離してコロに乗せてそろりそろりと移動させる。
とび職の家の看板にも、曳き屋が営業種目に必ず入っていたものだ。
また、土台や根田の腐った家をそっくり持ち上げて、根田と土台をそっくり新しい木材に交換して家屋の寿命を延ばす根接ぎ工事も良く行われていた。
最近は築後20年もしない家を惜しげもなく壊してしまい、新建材のペナペナな家に作り替えてしまう。長年住んだ家に愛着もないらしい。
資源の無駄遣いだと思うが、生活様式の変化や、家族構成の変動に即対応させるのだろうか?
久しぶりに見たこの曳き屋工事に私は持ち主の温かい心が見えるように思えた。
祖先から伝えられた家屋と土蔵を次の世代に引き継ごうとする心意気は尊い。
2005/9/4