馬籠宿は木曽路13宿のうちでもっとも旧態での保存に熱心な宿場だと思います。
「見ない聞かない話さない」の三猿を捩って「変えない・貸さない・売らない」が宿場の人たちの約束事になっているそうです。とは言っても子供がいない家庭もあるだろうし、いても跡を継いでこの宿場にとどまる人ばかりではないだろうから、空き家が出たりしてその対応に苦心しているようです。
役所が借り上げて資料館にしたり、休憩施設にしたりして廃屋になるのを押しとどめているようです。
旧態を頑なに守っている宿場の中でこの色瓦の家はちょっと異質です。昔の家は藁葺きか板葺きで瓦という建材は高価で一般には使えませんでした。火災防止の観点から後世に瓦へ葺き替えているのだと思いますが、往事色瓦が有ったとは思えません。もし色瓦があったのなら、あの派手好きな太閤秀吉が見逃すはずはありませんからね。



