うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

独立起業支援レポート(2)

2006年01月11日 07時49分58秒 | わたしの日常です。

3. 今後の展望・希望(支援前の)

 独立して初めて感じた逆風を受けてI さんが教えられたことは、「お客様に自分を理解してもらうこと」と「お客様の懐に飛び込むこと」であった。 
その結論が、まず、今住んでいる地元での信頼の獲得から始めることであった。生活基盤である地元に根ざした業務展開をはかることである。
 ここ数年来、人生上のこととして、東北の田舎から上京以来、仕事と生活の場について、思索を重ねてきていた。年齢的なものもあるが、多分、これからの生涯を過ごすであろう地元に改めて愛着心が育って来ていた。このように、‘ふるさと’意識の強いI さんであるが、たまたま、市役所が「まちづくり市民会議」の委員の公募の機会があり、早速、応募することにした。そして、これまでの職務上の経歴が評価されたのか、会員を委嘱されることになった。
 また、同じような意味合いで、あるNPO法人の野外自然活動リーダーの講習を受けて自然・植物を含む農林業の野外学習のボランティア活動をめざした。これもI さんにとって教えられるものがあればという思いの表れである。この時の参加メンバーは多種多様であったが、しかし、リタイア後のある老人男性の一言が忘れられない、と言う。“I さんこんなことをしていて、仕事は大丈夫?”
 「緑の仕事」の関連で一家言を持つI さんは「まちづくり市民会議」の席上でも‘歯に衣を着せぬ’発言で存在感を増しているようだ。

 この評価が、3月には<緑の話><自然環境保全>〈八街市の自然〉をテーマにした研究会の講師をおこなうことになり、一見、自己アピールは順調のようにも見えるが、実は会社はやることが山積という状態であった。


4. 問題点(特に今回の支援にからんだこと)

 かかえる仕事は、前の会社からの業務を引き継ぎ受注をしたものの、ほかにはこれといった営業案件もなく、気が気でない日々が続いていた。
それに加えて、思いのほか、出費がかさんでいることに危機感をいだいた。

 この現実を見据えて、受注最優先でやってきたために経理に全く関心のなかった自分を反省したが、どう対処したらいいやら分からなかった。証憑類は菓子箱に放り込まれたままだし、やむにやまれずの帳簿付けは、苦痛以外の何ものでもなかったという。仕訳の考え方も「借方」、「貸方」の概念も自分の造園業界の専門技術一本で来たI さんには飲み込み難いものであったし、やる気が失せていくのが自分でもわかった。
 唯一の救いは、根が几帳面な性格なので、出費のメモはこまめにつけていたことだ。後で、経理支援の専門家は、I さんは本当は経理型人間かもしれないと見ている。
 このように独立起業には厳しい状況に憂鬱を醸す一面がある一方、ホームページについては、会社規模の大小に関係なく、堂々と大会社と伍して情報を発信できることに注目し、早速、ホームページの作成を制作会社に依頼し立ち上げた。これはI さんらしい即断即決の早わざである。ここでは、自分を理解してもらうことが信頼獲得に重要と、こだわりを持ち続けているために、ホームページの構成は仕事情報と個人の情報がほぼ半々のユニークなスタイルを保っている。

<つづく>
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