うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

吉祥空園soraと浜口陽三記念室----ある一日

2007年03月26日 18時08分26秒 | ランドスケープデザイン

 3月23日のこと。天候は小雨模様の曇り。
 09:30、自宅を出て、クルマでわが地元のカタクリ群生地へ行く。ここは市指定記念物であり簡素なトラロープで囲っている。場所は、この周辺の農村の典型である谷津田に位置していて、中腹に小さな神社のある斜面のアズマネザサ(篠竹)におおわれた一角である。
 まだ早い、開花株は一割ぐらいか。わたしはゆっくり歩きつつも、カタクリのしんとした淡紫色の花びらに近接しじぃーと目を凝らす。
 次に田んぼや畑のはざまの田舎道を抜けてから、郷土資料館を訪ねてボランティア保険500円を払う。そこでは、一人いた30代の学芸員とよもやま話をする。
 佐倉方面へクルマを急がせる。スーパーの駐車場にクルマを止め、¥98のおにぎり2個と¥88の日本茶の150mlペットボトルをもとめ、JR佐倉駅前の千葉銀行ATMにて残高確認をして15000円を預け入れする。
 11時26分、東京行き快速電車。待つ間に、ホームで立ったままでおにぎり2個をほおばる。 
 東京乗り換えで新宿駅南口に出る。13:10用務先にうかがう、14:00終わる。新宿駅に戻り吉祥寺へ行こうかどうか、‘トクトクきっぷ’を見ながら思案する。乗車券割引圏外だが、よし行こう。
 伊勢丹吉祥寺店へ行くのだが、金曜日の午後人ごみにもまれながらも、そういえば以前来たなあと思い起こす。ここは武蔵野市と伊勢丹とオーナーが運営している8階建ての商業(文化)施設のようだ。
 実は3階にある屋上緑化の吉祥空園soraを目当てに来た。同じフロアにイタリアレストランがある。面積は660㎡、工事費は2,300万、昨年の11月にオープンした。
 植栽基盤は再生材を利用、天水を使った散水システム、ペイヴはなし、緑地以外はボードウォークである。下生えは玉竜で全面をおおう、落葉性の武蔵野の雑木林をイメージとしたもの。屋上緑化の再生・循環などの機能面は工夫している。
 感想としては特になし。しかし、もう少し自然というものに対して, 企画・設計段階ではラフでなくプリミティヴであってほしい。無機質っぽい、理念ではない。植生を考慮に入れると、シンプルであれば良いというものでもあるまい。デザインワーク的にはまだまだ未熟な感じがする。
 
 それで、急に思い直して、わたしはいそいそと7階の武蔵野市立吉祥寺美術館の浜口陽三記念室に廻る。メゾティントの版画を見る。浜口陽三ファンにはお馴染みのさくらんぼ、すいかの絵は少なく今回はてんとう虫の絵に吸い寄せられた(図録126.1984年)。ダークグレイの背景にこの朱の配色、うーん、と一人感嘆する。

ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション

 間に合うかどうか危ぶんでいたが、有楽町駅前に16:30、何とか着いて用事をすませる。次に千葉駅に向かい、18:00過ぎに到着。実はこの一月から駅近くの専門学校にCADの勉強に通っているのだ。今日は復習の日、パソコンの前に坐りテキストとノートを広げると、さすがに疲れを覚える。

 やれやれ、結局、帰宅は21:00を過ぎていた。
  

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こちらも・・・

blogram投票ボタン