うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

ヤマザクラ植栽工事

2007年10月18日 05時28分43秒 | わたしの日常です。
10月17日。
 今日はヤマザクラの大物が現場に入ってくる。樹高10mだ。自重は4トン弱か。目通り周が1.25mだから40cm直径になる。大型トレーラー1台で一般道路を運搬、現場内の道なき道を搬入して、0.7のバックホウで立て込む。下準備では乾燥、日焼け防止の幹巻きと枝抜き剪定をし、事前に掘った植穴に重機でおもむろに植えつけていくのだ。
 ことしは、夏の少雨で猛暑が続き9月になり急激に温度低下があったせいで植物に異変が起きている。紅葉、狂い咲きの生理現象である。
 わたしは、このヤマザクラの狂い咲きの数輪の花びらに対し舐めるように目を近づける。これはエドヒガンが入っているかな、幾分ピンクがある、ヤマザクラは自然交雑が多い樹種だ。
 
 立て込み作業は造園業界で大事な一工程である。各パートの作業6名の長々と微調整の緊張した時間が続く。ここではセンスと長年の場数を踏んだ経験がもとめられる。2番ティグラウンド(レギュラー)に向かい、しかも隣接するパー4の6番の3つあるバンカー越えしてきたり抜けてきたグリーンから見せるシーンを演出するのだ。そこでは、ヤマザクラの表裏をしっかり確認し位置と樹木の方向を決める。
 わたしも樹木を眺めながらその周辺を歩き回る。若い30代の親方に話をし、確認をする。よし、いいだろう、任せる。
 ここは全9番ホールのパブリックの林間コースだ。ゴルフ場の配植は通常の植栽方法と違う。プレーヤーのコース戦略を頭に思い描いていく。本来、枝振りよりも緑量、樹冠全体、遠景をポイントに置くのだ。修景的にマッスで見せるのだ。

 ところで、午後は振休でボランティア活動がある。
      
  
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