うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

オードトワレにフェイジョアの残香を

2007年11月24日 06時37分25秒 | わたしの日常です。
しばらくぶりで都内に出る。
 東京駅八重洲口側に東京大丸店がこの11月6日、新装オープンした。あれあれ、見ないうちに変わったもの、時間は日曜日の夕刻、一階の名産品売り場はお客の数が多く混み合っている、というか殺到している。
 わたしは化粧品をもとめに来た。いつも、昔からデパートでは気恥ずかしさが先に立つ。今日はダボッとしたグレイのジャンパーと鉄錆びぽっい紫がかったスラックスに濃茶の革靴である。すっきりした服装ではなく明るくない。おまけにこの数日間洗髪していない。認めたくはないが、どう見ても田舎のおっちゃんである。装いというよりもそんな地味めの風体であった。  
 最初、二階へいきお客を誘導中の男の新入社員に場所を聞いたら七階へ案内された。そこで40歳過ぎのベテラン女性社員はここにはなく二階です、と丁重にまた二階へ戻された。どこへ行っても若者はこんなもの、まあしょうがない。
 わたしは、やや顔を紅潮させ中ほどの小さな男性用化粧品コーナーに近づく。このフロアは女性用の化粧品、下着、アクセサリーなどで占められている。ここでは、特に香料が撒かれ女性客の人いきれ、香水の匂いが売り場内の空気に満ちている。一般の男性、世の亭主たちはあまりこういうところに来ないだろう。
 わたしはそんなに化粧品は買わない、安い整髪用ムースのみ利用する。香水は一年に一,2度ぐらい、香りにこだわり、いつもそうしているのだが、ブルガリとバーバリーの空き瓶をさし出し同じものを頼む。ブルガリのオードトワレのみひと瓶 5,880円をカードで支払う。

 若い頃はそんなにも羞恥心がなく思い切っていたが、今はどうか、わたしはおじさん、しかもデザインとか感覚を密かに大事にしている。対人的に、自意識過剰気味に、見かけとのギャップに興奮し緊張するのだ。
 ブルガリのほかの製品、サンプル(供試品)をすすめられる。その中に熟したフェイジョアの味覚感覚に通じる香りがあった。小柄で30前後の女性店員の説明では、あの麝香(じゃこう)の香りという。うん、あれ、これはフェイジョア(核果部分)の突き放ししんとした抹香臭さに似通っている、あれあれ。
 個人の好みとして職業上からでもなく、デザインの形、色合いは気になる。わたしは五感のうちで香り、臭いには敏感なほうである。香水など自分が身に付ける場合は特に選んできた、という思いがある。それが十年一日変わらない。だからこんな風な買い物をまれにする。まあ、顔とか、体型とかに無頓着なせいもあるが。
 わたしは最近はネクタイを締めず、電車にも乗らずにいた。今日は都内へひさびさの外出である。
         
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