うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

寒雀五句を、などと・・・

2011年01月22日 05時42分54秒 | 俳句・短歌、またはエッセイ

昨日はあたふたとしていた。午前は暖房のきかない現場事務所、急場しのぎの発電機でパソコンを起動させて、エクセルで文章を作る。その際に作業員のミスで電源も飛び、なんとか復元し午後二時、遅くなり新たな現場を確認に行く。電車で移動する。京成高砂駅からJR西日暮里、田端、赤羽で埼京線に乗り換えて 浮間舟渡駅で下車する。予定の現場へデジカメを抱えつつ隣駅の 北赤羽駅まで、日の暮れ具合を気にしながらあたふたと重い図面を持って都道を歩く、何とか間に合ったようだ。どういうふうに帰るか、そうだ、埼京線経由で新宿で地下鉄の都営新宿線で帰るのがよさそうだ。本社で用事を済ませて出たのが午後5時半、以後は帰宅の道順だ。

 JR本八幡駅からゆっくり、総武線の各駅停車で千葉に向かう。そろそろ、通勤客で混みはじめる時刻だ。所要時間が分からなかったが、まずまず、今日の予定通りに仕事は進めた。おもむろにわたしは、ロングシートの空いた席で 「完本 美空ひばり」---竹中労 を読む。ひばり本人の述懐談が連綿とつづく文章に目を落とす。隣席には同僚と60前後ぐらいのおばさんが見かけと違って品のある会話に弾んでいる。おっ、旦那の稼ぎがよさそう、と妄想をいだく。その時に忽然と俳句が湧いてきた。わたしは、急ぎ、開いていた文庫本のページに書きとめる。

 寒雀五句、工事現場の片すみを詠む

  ・擦過音に似て 啼きまとわりつくや 寒雀

  ・かわいた土くれ空気はふるえおり 一羽のすずめ

  ・はぐれたすずめ 夢をもたずに しなをつくり

  ・すずめらも 人夫の脚もとへにじり寄る

  ・空碧く 木立ち枝綾なすアイラッシュのごとく

 

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