うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

学校に大木を移植する。

2014年03月09日 06時14分19秒 | ランドスケープデザイン
ここでは昨年の11月下旬から12月上旬にかけておこなった、学校へ大木を移植する作業を紹介する。植栽地は校庭のグランドを市道がわへ拡張したところで外周に沿って植える。植栽基盤は1.0メートルかさ上げし岩瀬砂を敷いている。
 この画像では、14本の内でタイサンボク、シラカシとタブノキとヤマモモの常緑樹を中心に、川の源流横のプレロード盛土を兼ねた用地の仮植地での掘取り⇒根巻き⇒運搬し、500m先の本植地の小学校への植付け⇒完了までをアップする。
 わたし個人は、当初、この作業に不安だらけであった。どんな場合でも、生き物である樹木の移植は賭けである。そして場数がすべてだ。今回は根回しを行わず、直接移植法になる。職人さんがどんな風になるか、地掘り屋か移植の経験のある植木業者を望んでいたが、来た職人たちは幸いにも、往年ゴルフ場にて場数を踏んでいてほっとしたもの。また、この時期は晩秋で遅くてこれから向寒の季節になり危ぶんでいたのだが、この樹木はあちこち移動させられて、おもえば樹木にとって受難の経過であるが、10年間のあいだ、この仮植地では三度目で2年前の初夏の頃に植えられていたことが明確になった。わたしははらはらしていて、掘取り時の発根の状態を見ていくと鉢内外で暴れていず直根はなくて細根もあり良好な状況を確認した。わたしは、この時点で活着率に自信を持つ。
 今回は、リースの建設機械も年末の繁忙期にあたり運搬時のクレーン車が手配できず、0.7のバックホウで段取りをしたもの。結果論だが、到底、安全作業とは言い難い。
 現在は、現象的には樹形は枯れもあり樹幹もみすぼらしい樹姿であるが、地下の根系は貧しい土壌に耐えていたようで、どうにか移植にはおあつらえ向きのコンパクトな根鉢をつくることが出来たといえよう。最終的な植栽地ではやがて健全な成長を見せることになる。学校の生徒たちにとって思い出になるべく、鑑賞にたえるように樹姿も復元していくことだろう。


完了




本植地の小学校への植付け







仮植地での掘取り⇒根巻き⇒運搬




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こちらも・・・

blogram投票ボタン