落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

堪忍袋のサイズ

2009年01月19日 | diary
ぐりはかなり短気な性格だと思う。

長年の友人には「ぐりさんが機嫌悪そうなところを見たことがない」などといけしゃあしゃあというやつもいるけど、おそらくぐりの周囲の人の意見を平均してみれば、ぐりの性格は「かなりな短気者」に集約されるだろうし、自分でもその自覚はある。昔から感情の起伏が激しく、思っていることがそのまま顔に出る。おまけに裏表も相当ある。信用している相手に対してはリラックスしていられるので感情の起伏は少ないが、そうでない相手となると感情のコントロールが難しいので便宜的に殻=仮面をかぶったままつきあうことになる。
短気は損気といわれて直そうと試みたこともあったけど、結果的にはよけい自己中心的な性格になっただけのような気がする。それでも私は私以外の何ものでもない、と今では諦めている。

以前、ぐりよりももっと短気な人に出会ったことがあった。
その人はふだんはとても穏やかで鷹揚な人なのだが、いったん緊張状態に入ると活火山のようにしょっちゅう激怒していた。怒鳴るし喚くし厳しいし、怖いの怖くないのって初めはちびりそうなほどびっくりした。でも怒っているそばへ寄って話しかけると、ふつうに「ん?何?」と真顔で答える。感情のスイッチングがあまりにあざやかで驚いたし、感心した。
その人とぐりの性格は長所も短所もイヤになるほどそっくりなのだが、その人の方が頭の回転が1万倍くらい速かった。だから怒るときは怒る、クールになるときはクールになる、という切り替えが的確にできる。羨ましいなあ、と思った。
とろくさいぐりにはこれができない。頭に来てもすぐにそれを冷静に判断して適宜対応するということができない。ワンクッション置かないと自分が何に対して怒っているのかがわからないし、その怒りが客観的に正しい感情なのかどうかもわからない。わかったころには怒るべき相手は目の前からいなくなっていたり、適当に言い負かされてしまっていたりする。いいたいことが何かあってもうまく言葉にまとめられないまま、いうべきタイミングも図れずにずるずる時間だけが過ぎて、相手にも周りにもすっかり忘れ去られてしまうということもよくある。なので本気で頭に来ているぐりを直接目撃した人はおそらく実際には存在しない。本気で頭に来たころにはどこかに逃げるか隠れるかして「消えて」いるから。

そんな性格がめんどくさくて、かなりしばらく勝手に殻に閉じこもって安穏としていたのだが、もういい大人なんだからそろそろどうにかしないとなー、と近頃思うようになった。
どうにかったってどうするんだかまったく見当つかないんですけども。


待ち犬。コンビニにて。