百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

発心 そんなもの

2008年02月11日 | 千伝。
感謝の気持ちはどこから湧いてくるのかというと、ゆとりからしか湧いてきません。

気持ちのゆとりは、生活のゆとりから得られるもので、窮屈な中では、卑屈さしか存在しないのです。

だが、それらも一時的な現象で、恒久的なものでない事を知っておかなければ、「楽は短く、苦は長く」に陥ってしまうのでしょう。

「楽は長く、苦は短く」するには、ほんのちょっとしたラッキーな事でも感謝のありがとうを心で発することです。

マラソン選手が競技後、道路やトラックにもお辞儀をするように、日頃、自分をささえてくれる住居や車、茶碗や箸にでもありがとうを発する・・。

朝ご飯も「おいしい。おいしい」と言葉に出して食べると不思議に美味しさが増すものです。

これを摩訶不思議の力と言います。

小生の浅い経験則からでも、ちょっとした出世で鼻が高くなった時に感謝のありがとうが薄れ、人生の下降ベクトルが始まります。

鼻高々になると、それを忘れてしまって、ユーモアもなく、相手の気持ちを無視した独断的な嫌な人間になっていた事すら気がつかない状態になります。

鼻持ちならぬ人間とは、ソンな者です。