ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

菊の節句

2008年09月09日 | 千伝。
今日は、九月九日・・重陽の日(節句)。

または、菊の節句とも申します。

今日は、比叡山延暦寺に行って参りました。

ただ、一日では全部をお参りできるものではありません。

それぐらい諸堂・諸院が、比叡山山中に点在しています。

さて、比叡山と言えば、錚々たる名僧高僧を輩出した日本仏教界の母山と呼ばれるほどの霊山です。

四恩の空海が開基した高野山真言宗金剛峰寺に比べて、止観の最澄が開創した天台宗比叡山天台宗延暦寺の方が隆盛を誇ったのは地理的条件の良さが幸いしたのかもしれません。

法然、栄西、親鸞、道元、日蓮、空也、一遍・・等々、層々の若き修行僧が、この比叡山山中に息づき足跡を残してことを偲ぶと、眼下の琵琶湖が心の鏡のように映ります。

一方、田畑を耕すこともなく年貢という生産性もない何千もの屈強な山門僧兵が寝起きしていた比叡山・・足利義教、織田信長が感じた比叡山から吹き荒れる恐怖を考えれば、比叡山焼き討ちも理解できるような気もします。

・・等々、日本の歴史をいろいろと考えさせられた一日でした。

また、思い起こす時に・・比叡山のイメージを膨らませたいです。

比叡山延暦寺東塔の大講堂で、御念珠(お数珠)を、ひとつを買いました。

ちょっと、お値段が高かったですが・・。(笑)

数珠

さて、余談ですが・・

比叡山天台宗の紋章は、菊の御紋の中央に輪宝を飾っています。

その理由を訊きましたら、もともとは、菊の御紋だけだったこと・・。

皇室(朝廷)に菊の御紋を献じたそうです。

そのうえで、天台宗は、菊の御紋の中央に輪宝を飾ったとのこと・・。

人が悟りを開くには、五十二の階段(段階)を踏む必要があるみたいです。

ふと、菊の香りがする夜更けです。

合掌

52段