百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

球と禅。

2019年07月08日 | 空木宝剣

暗闇の 一寸先に 心の眼

昨日のMrサンデー。

落合博満氏に、アドバイスを受ける西武球団4番打者、山川穂高選手の番組があった。

三冠王を取るには?

スランプを克服するには?

打撃のフォームは?

その答えは、暗闇でバットを振るという事だった。

なにやら、オイゲン・ヘリゲル(1884~1955)の「弓と禅」を彷彿とさせる。

一の矢に二の矢を当てる弓術は、暗闇の中でも的を探し命中させる。

同様に打者も、守ってない場所に球を打たないと、ヒットにならない。

ゲッツーで、チャンスを潰す、連敗中のわがカープにも聞かせたかった。

何事も、一寸先は闇を支配してこそ、幸運という一条の光が届くに違いない。

薄明かりの中での、キャッチボールやノック。暗闇での素振り。

初心を忘れたときに、基本に戻るのが、すべての習い事の掟。

世阿弥(1363〜1443)である。