ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

チョコレートな一日

2008年02月14日 | 千伝。
今日は、バレンタインデーでした。

思春期の頃、初恋の想う人からチョコレートを貰えず、想わぬ人からチョコレートを貰い・・切なさと戸惑いが交錯した時間を思い出していました。

あれから30年以上の歳月を経て、いい歳をした中年になっても・・全く同じ心境に陥いるとは、あの頃夢にも思っていなかったです。
10代の頃も50代の今も・・昔も今も・・自分の心の動きは同じなのかと面食らっています。(笑)

想う人からは貰えず、想わぬ人から貰った今日一日・・100%予測はしていたものの、この現実を変えることはできませんでした。

さて、現実に話を転換させてみると・・

聖書によると、神は地球をつくるのに6日間働いて、一日休んだので、人間も、一日休んで仕事の仕事たることを考えないと利潤を追求するに歯止めが止まらなくなり、やがては秤の分銅を重さを変えたり細工をするようになるとのこと。

商売とは、昔から食うか食われるかのせめぎ合いなので、儲けるに付加価値という工夫は付き物。

客にも満足を与え、なおかつ売る側も儲けなければなりません。

この満足を得る商売こそ繁栄の商売という事であります。

休息日に仕事で疲れきった体を休めるときに、神はその商人にちゃんとパンを用意するとのこと。

一週間に一度休まないと、神はその人間を処罰するということで、クリスチャンは、日曜には必ず教会に行くということで、仏教徒とは少し違う考えですが、神を忘れて仕事に没頭することは、許されないようです。

カルヴィンの宗教改革が、資本主義を生んだとありますが、浄土宗が日本の宗教の3分の1のシェアを為したのは、念仏を唱えれば身分にかかわらず、浄土へ行けるということで、檀家が増えたとあります。

何事も、魂の解放が一番のシェア獲得の鍵かと思います。

相手を楽にする・・「はたを楽」にすることが、働くということで、神から褒められる仕事となるのでしょう。

今まで、神に褒められようと思って仕事をした経験は全くありません。

また、神からパンを与えられたと思ったこともありません。

これからは、それを逆に意識して感じてみようと考えています。

想う人から、素直にチョコレートが貰えるような人生になりますように・・。(笑)

因みに、男は、GODIVAのチョコレートよりも・・明治や森永の板チョコであろうが、ちょっとしたメッセージを添えて贈られた方が、余程心地よく感動的で新鮮で印象深いものになります。

甘く、ほろ苦い一日でした。

福あれ!

お手本 議定書

2008年02月13日 | 千伝。
経営者たるものすべてが、自己の企業環境に常にアンテナをはって、情報収集に努めるわけでですが、上りと下りを間違えたり、時期を先走ったりの失敗はつきものです。

大概が初めての経験なのでバクチにも似ているのですが、そこで大切なのが、必ずどの業界にも、成功者のお手本があって、今成功している人の模倣をすれば、一番安全策といえるでしょう。

それを真似て成功するプチ華僑商法やプチユダヤ商法のようなお手本もあります。

ユダヤといえば、シオン議定書なるものを今から100年ほど前の、20世紀初頭に作っていたとか・・。
それによると、ユダヤ人が世界制覇するには、非ユダヤ人を絵でしか判断できないような頭脳にするという事・・。

これによってナチス・ヒットラーが撲滅しようとしたのか否かは、分かりませんが、アメリカのユダヤ資本のテレビコマーシャルや映像によるプロパガンダを見るにつけ、シオン議定書の予見を思い浮かべます。

ただ、反ユダヤ系の秘密警察の捏造説、ゲシュタポの陰謀説とか・・多説あります。
これまた恐ろしくもあります。

身心脱落

2008年02月12日 | 千伝。
父の月命日・・座禅をして参りました。

すべての無駄なものを削り取ったダビデ像のようでした。

無駄が迷いをつくり欲望が人生を阿弥陀籤のように迷路にします。

目のまえの一つのことに集中して体全身全霊が一つにまとまります。
掃除をする時は、全身が箒になったり雑巾になったりすると無駄がありません。

座禅の間は、宇宙と一体になったり意識が体と遊離した御仁もあるとか言います。

雑念を一掃した姿がすなわち「禅」という教えでしょう。

座って息を感じれば、その息と一つになる・・。
観念は目の前の事象と合体して一つになる・・。

「日常 往生」日々の生活そのものが、すなわち修行である意味がよく理解出来ました。
 
すべての仕事は、究極的に肉体労働の気がします。
タフでなければマラソンだって完走できないように、すべては元気から生じるようです。
肉体労働を念頭に置き、仕事と一つになるべく、明日も修行です。

身も心もすべて、仏の世界に投げ込み、仏に下駄をあずけて、自分の肩の荷を下ろすことを、「身心脱落・しんじんだつらく」と言うそうです。

発心 そんなもの

2008年02月11日 | 千伝。
感謝の気持ちはどこから湧いてくるのかというと、ゆとりからしか湧いてきません。

気持ちのゆとりは、生活のゆとりから得られるもので、窮屈な中では、卑屈さしか存在しないのです。

だが、それらも一時的な現象で、恒久的なものでない事を知っておかなければ、「楽は短く、苦は長く」に陥ってしまうのでしょう。

「楽は長く、苦は短く」するには、ほんのちょっとしたラッキーな事でも感謝のありがとうを心で発することです。

マラソン選手が競技後、道路やトラックにもお辞儀をするように、日頃、自分をささえてくれる住居や車、茶碗や箸にでもありがとうを発する・・。

朝ご飯も「おいしい。おいしい」と言葉に出して食べると不思議に美味しさが増すものです。

これを摩訶不思議の力と言います。

小生の浅い経験則からでも、ちょっとした出世で鼻が高くなった時に感謝のありがとうが薄れ、人生の下降ベクトルが始まります。

鼻高々になると、それを忘れてしまって、ユーモアもなく、相手の気持ちを無視した独断的な嫌な人間になっていた事すら気がつかない状態になります。

鼻持ちならぬ人間とは、ソンな者です。


朗らかな道程

2008年02月10日 | 千伝。
老人の朗らかな表情ほど美しいものはない・・と思います。

老人は、我々の未来の姿であり表情となるからです。

ただ、未来や運命がどうにかするのではありません。

自分が未来や運命の姿、表情を作り上げてゆくのです。

朗らかに!

オリコン

2008年02月09日 | 千伝。
ルー大柴さんを真似て、英語で話しかけると息子は、照れくさそうに笑っていました。
ネイティブよりも巧い家内も、笑いこけていました。

vocabulary(語彙)・・大切です。

息子から「オリコン」って・・どういう意味の質問あり。

オリコンとは・・
オリコン株式会社の商号である。
商号の由来は、Original Confidence(意訳:独自の確信)の略から。
同社が発表するオリコンチャートは、日本で最も知名度のある音楽ヒットチャートで、日間・週間・月間など異なる集計期間、DVDやゲームの売り上げランキングも発表。

また、同社のHPでは・・
Consumer Oriented (消費者本位)な立場から、最も信頼性の高いランキング情報を提供することによって、社会からの信頼を獲得し、文化・社会の発展に貢献することを社是としております・・と述べている。
昨日現在のオリコン(株)一株価の現在値は、25,020円。
もうすぐ、オリコン訴訟も結審となるはずで、興味があるならば株価の動きにも注目。

・・息子にオリコンの株主になりたいかと訊くと「興味がない」とのこと。
任天堂の株主ならば、なりたいとか・・。(笑)

運を天に任せては、株価チャートもオリコンチャートも読み切れません。

因みに、チャートとは、Chart です。
名詞:表、海図、チャート、図表、グラフ、カルテ、病歴、分析ケイ線。
他動:~を図に記す、図表にする。~の計画を立てる。

今日、息子に教えたオリコン絡みのレッスンでした。

How do you teach vocabulary to your son ?
I intend to make it games.


おぼろ家族

2008年02月09日 | 千伝。
私達夫婦は、あきらかに仮面夫婦です。

お互いに、家庭が崩壊し何もかもを失っても・・ゼロから人生をリセットできる自信があります。

「もし、子供という存在がなければ、とっくに100%離婚しているね」・・と笑いながら言いあえる夫婦でもあります。

これは、子供が一人前になったら「離婚しよう!」というお互いの暗黙のメッセージかもしれません。

出会ってから21年目に突入・・・小生をデブに満満と変身させることに見事に成功させた女房は、この結婚生活を、はじめは恋愛でのぼせ上がり、その後は、ぬるま湯状態の風呂で「のぼせた」という表現を使います。

小生は、尾道-今治間のしまなみ海道100KM程度、名古屋-金沢間200KM程度を走れるぐらいのスリムな体力を取り戻したいと願いつつ、その思いが、日々強くなっています。

とりあえず、今の私達夫婦のいちばんの大目標は、息子を一人前にさせること・・。

海外の高校へでも留学でもさせようかな。

しかし、ナント・・英語の基本の5W1Hも理解できていません・・トホホの状態です。 Why と Because から始めます。

今、再放送していたNHK教育の「ビジネス未来人」・・今日は、福井のコンビ二経営者が、主人公でした。

小生・・息子に英語で話しかけることに決めました。(笑)

涙そうそう♪

2008年02月08日 | 千伝。
小生の知人の部下の後輩で某経済誌に携わる20代後半の女性編集者が、福井の某企業の製品の販売戦略一般に関して取材に来福しているとのこと。

今夜会う予定でしたが、互いに午後に少し時間が空いていたので、相手先が宿泊するビジネスホテルまで出向いて、福井のことなど少し話したあと、今、帰宅。

なかなかの聡明な美人で、かつ、若いのにもかかわらず知識豊富で驚きました。

どこかのブログ情報から収集したネタ話だとか・・

9.11テロで崩壊したWTC(世界貿易センター<ワールド・トレードセンター>)ビルに使われた建築材料の鉄骨は、新日鉄製のH型鋼という高品質でリサイクル可能なものだったらしい。
ビル崩壊後、瓦礫のなかに膨大な量の鉄骨の処分が問題になったという。

「さて、あの膨大な鉄骨は、どこに消えたと思います?」

WTCビルの一帯は、ユダヤ系不動産業者の所有地でテナントオーナーでもあるという。
そのユダヤ系不動産業者に、多額な損害保険が支払われたそうである。
その際、政府とニューヨーク市から、その不動産業者に膨大な鉄骨の処分するように指示が下ったとのこと。
そこで、その不動産業者が相談したのが、取引先でもありウォール街の看板でもありアメリカ政府と密接な関係もあるゴールドマン・サックスであったそうである。

「答えは、中国です。あの膨大な鉄骨は、リサイクルされて北京オリンピックの施設関連の建築材料として使われているそうです」

ただ、中国政府もなかなかのものである。
アメリカ側の足元を読んで、無償品ならば引き取ると応じたらしい。
交渉の結果、輸送費だけが中国側が負担することになったらしい。

話の続きがあるらしい・・そのユダヤ系不動産業者は、WTCビルのあとに新しいビルを建てたが、9.11の後遺症なのか・・そのビルの最上階にはなかなか入りたいという企業がなかったらしい。

そこで、ユダヤ商法のしたたかさが現れる。
膨大な鉄骨を無償提供したのだからと、中国政府に働きかけたという。
その後、中国企業が続々と賃貸契約に応じたという。

「綱引きのような華僑商法とユダヤ商法の取引きを如実に表していますよね。到底、今の日本人、日本企業では立ち向かうことができませんよね」

・・面白い話だと思いました。

今日は、楽しい時間を過ごすことができました。
ただ、年齢差のギャップがあった事が馴染まない部分でもありました。(笑)

小生と同年代の50代の・・あの人を思い浮かべてしまいました。
安心した幸福感に包まれるような雰囲気・・大切です。

今、「涙そうそう」の英語バージョンを聴いています♪
なかなか、イイです。

Nada Sousou (English version)♪

Turning the pages of old photographs
I whisper thanks to each and every one
Deep in my heart you have come, come to live
Sure as the sun to see me through

Come rain or shine however the day may be
You shelter me with your smile
However far your memories may fade
Traces of you I hope to find
Then you appear and I drown in my own tears

I wish on a star, the first star of the night
You'll find me here every evening of the year
As twilight approaches I look to the sky
Searching for you with all of my heart

In grief and joy I long for you and your smile
Hoping you feel the way I do
If only you could find me from where you are
I do believe somewhere in time
I do believe I will see you once again

Come rain or shine however the day may be
You shelter me with your smile
But as each memory of you fades away
I'm so alone longing for you
You're on my mind as I drown in my own tears

Missing you so I'm missing you so
You're on my mind as I drown in my own tears♪

天窓

2008年02月07日 | 千伝。
おそらく、江戸時代の夜空は、現在よりは数百倍も魅力のある宇宙だったに違いありません。

満天の星の輝き、降るような、手の届くような星座は、まるで、今で言うオーロラのような神秘さで、地上の退屈な人間に語りかけていたことでしょう。

その宇宙に存在していた星の光りが、地上に降りてきた時から、天文学者以外の人間は、星に語りかけなくなりました。

夜空を見上げなくなった人間は、一体何を見つめているのでしょう。
神様ではなく、「紙」ばかりを見て生きています。

人間の目は、「こころの窓」と昔から例えられるが、心で考えたことが目というレンズを結んで、虚像と実像の世界を映し出してはいないのだろうか・・?

つまり、心の中に現れた「夢」という虚像を絶えず暗示し続けると、目の外の実像の世界に投影されるように、神様は人間を設計しているのではないのでしょうか。

夢という虚像さえ持ち合わせのない人間は、実像は生じないのかも知れません。

昔の人間は、よく金星の観察が出来たものだと感心するのは早計で、人間の目というレンズは、その背後の頭脳とのアイコンタクトであり、ありとあらゆるものを発見したり発明したのでした。

まず、小さくて、強い虚像をこころの中に結びましょう。
必然的に実像が出来るのは、すでに数多の実験で証明済みです。


童神 道しるべ

2008年02月06日 | 千伝。
4月初め、フリーの時間が多く出来そうなので、英国へ家族旅行を計画しています。

ところが、うちの息子・・海外旅行よりも東京の秋葉原に行きたいと言う。
コスプレかアキバオタクにも興味があるのだろうか・・?!

来年は、高校受験・・
息子は、高校へ進学したくないと言う。
毎日、パソコンとゲームに夢中・・学校へ行っても1~2時間で帰宅することもある。
「学校へ行く意味も価値もない・・」と言う。
家庭教師をつけたが「もう嫌だ。意味がない・・」と言う。
当然、成績は、抜群によくない。
今の成績では、来年、どこの高校にも合格しないであろうという現実である。

・・何か、我が家の教育方針が間違っていたのだろうか・・。

我ら夫婦は、お互いに四大卒だが、いつのまにか進学して卒業していたという家庭環境に育った。
息子も同じ境遇になるだろうと考えていたら、とんでもない間違いだった。

勿論、人間の一生は、学歴で判断できないのは充分に承知している。
小生のように汗を流して肉体労働に従事している時間に命の活力と洗濯を求めている場合もある。

しかし、まだまだ未来の時間が多くある我が子には、まだ見ぬ未知の世界へ飛び出してゆく勢いのある若者であってほしいという親心はある。
心が、外の世界に向かう限り、いろんな可能性、出会い、人生体験があるからだ。

若い心が、早くも独自の内なる世界に向かうのが気がかりなこの頃です。
ニートにはさせない・・親の覚悟です。

息子と衝突すると・・よく聴くのが夏川りみさんの「童神♪」です。
天の恵みを受けてこの地球へ・月の光浴びて・生まれたる我が子・祈りをこめて育て・健やかに・天高く育て♪

心が落ち着いて、血圧が下がります。(笑)

道しるべ・・空の相。
ひょっとすると、息子の言い分の方が、正しいのかもしれません。

仏頂面

2008年02月05日 | 千伝。
暦のうえでは、昨日から春。

福井地方・・午前、雪。
午後からは、晴れてしまいました。
夕方から、また雪模様になりそうです。

午後から全くのフリーになりました。
市街地を車で走っていると・・
見覚えのある車に見覚えのある人が運転していました。

・・・

人というのは、誰と出会い、そして、どのように語り合い、ふれあうかによって・・運命という合流に同じ船で乗り合わせるものだと、つくづくと実感させられました。

人は、環境にも左右され、出会いの良し悪しからも人生を大きく左右されます。
また、人にはさまざまな誘惑がつきもので、相手の目に映る・・その人の価値が高ければ高いほど、いろんな接触がつきものです。

・・・そんな難しい気持ちになりました。

ただ、仏頂面には、福は来ません。

私と僕

2008年02月04日 | 千伝。
世間一般的に、歳を重ねると、男達は「私」という。

いつまでも歳を重ねても自分を「僕」という男がいる。
僕という男を、男として観察すると、何か生き様が違うような気がしてならないのである。
人生を楽しく生きているような雰囲気が漂うのである。

小生、意図的に、時々「僕」と言う。(笑)

今日、学生時代の友人からメールを貰った。
某大企業の部長職を経て、起業をしているが、これからが大変な瀬戸際になるのが推測される。
「私は誰だ?」と問い詰めているような内容だったが・・
社会的な評価、地位や年収、財産等々・・で他人と比較して、これまでの人生を振り返るのも目安になるだろうが・・「私は誰だ?」という問いに対する答えにはならない。

高い山に登れば解る。

ここに辿り着くまでに、どこのルートを辿り、何時間費やし、いくらの費用を支払って、海抜何メートルで、何と言う名前の山で・・これが一番重要だという登山記を残す・・。

・・山登りや人生の代償は、そんなものではない。

下界とはちがうピンと張り詰めたような空気の中での呼吸・・、向こう側に見える山の背中の峰、夜になると暗闇に燦燦と輝く星天の下の居るだけで幸福に包まれる。
そう、「私は、私だ」。

ぼくたち、いや俺達、まだ生きているよ。
前向きな気持ちで、ピンチをチャンスに変えるぐらいの気概で・・。

立春の日・・今日から「ため息」を捨てよう。

ふぅふ

2008年02月03日 | 千伝。
父が生きていた頃は、斜め読み・・亡くなって父が書いた自分史を真剣に読んでいるこの頃・・。

父が子供の頃に、父の両親は、すでに共に亡くなっている。
ほぼ同時に、それから22歳まで、そのほとんどを父は、南方の異国で過ごしている。
父には、兄がいるのだが家を出たままのような極道者の道楽者で、その後神戸で一生を終えている・・そんな兄を恨むこともなく、健気にも実家に残した祖父母と弟妹のために毎月仕送りをしている。
16歳の時に、ダイヤの売買で、すでに貯金が4000円あったという・・将校でも持っていない大金だったとか・・?!

終戦後、クアランプールで武装解除、捕虜生活・・シンガポールから日本に帰国している。
その間の出来事が、自分史の半分を書き占めている。

福井県出身の作家 水上勉氏もそうであるが、尋常小学校しか出ておらず、二等兵以下の初年兵としての軍隊生活は、悲惨としか言いようがない。

終戦時、国際法に明らかに違法となるガス弾の海洋投棄の際に、証拠隠滅のため全く罪のない現地の漁船の船員達を、上官の命令で命を奪った酷さを書き残している。

また、いい加減な軍人がいたもので燃料となるガソリンのドラム缶を現地人に闇で売り渡して遊び金を作って、夜になるとチャイナ服に着替えて遊びにゆく大学出の若くて頭のよい将校。

ただ父の場合は、ハーレのオートバイやフォードの車、工兵隊での高速艇の修理、操縦・・手旗信号員、調理の炊事係、事務員、船員・・そして、伝染病の腸チフスだった上官の付き添い看護役等々・・父は、あの時期にありとあらゆるものを身につけたと語っている。

さらに、自分が辿った地名と出会った人物名と背景を異様なぐらい憶えており、全部実名で書き記している。
中国の安慶での淡い初恋の話・・上海語やマレー語を少々話す能力があったように思える。

父は器用で、休むことなく、いつも動き回っていた。
実家の井戸水と上水道の切り替える方法も考えて、その装置も作っていた。
庭木も植え、噴水付きの池も作り、自分流の庭を造っていた。
犬小屋も鳩小屋も自分で作っていた。
さらに、初孫が出来たときには、孫のために小さなプールまでも自分で作った。
全部、自分の人生を手作りで終えた。

父の人生には、到底真似できない真面目さが凝縮されている。

その後、父は、母と結婚して家庭を築いた。
よく手をつないで歩いていたが、キスをしたことがない・・そんな世代だとか・・。

昨日、二月二日は、夫婦の日だとか・・。
十一月二十二日は、いい夫婦の日だとか・・。

父と母の物語を何かの形で記録に残しておきたいと思った。

今日は、節分・・鬼は外、福は内。

我が家の・・我ら夫婦は、これから一体どこへ吹かれて行くのやら・・。(ふぅ)

Have a nice day !


気更来

2008年02月01日 | 千伝。
楽しく生きるには、希望や夢が必要です。

幸福に生きるには、日常の細かな瑣事を愛さなければなりません。

瑣事とは・・

お金の使い方は、誰でもよく知っていますが・・
愛情の使い方は、あまり習ったことはないのではないでしょうか。

愛情は、どんな条件や環境で使用するのか・・
考えた事もない人が多いのではないかと思います。

困った人を助ける行為・・サービス・・周りの人間を楽しくさせる気配り・・
奉仕のこころ・・人を傷つけない言葉・・いろいろあるのにちがいありません。

一日一善と同様、お金を使う以上に、愛情を汲み上げてみましょう。

愛の井戸を、愛の泉をほりあてて、みんなの喉を潤すオアシスのような人間ポンプになれば、幸福に違いありません。