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ああ、私の幽霊さま (コンプリート・シンプルDVD-BOX5,000円シリーズ)(期間限定生産) |
クリエーター情報なし | |
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン |
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スネの気持ちを知ったボンソン。
自分の気持ちを抑えて、身体から出て行ったスネを考えると、罪悪感みたいなものがボンソンの中に生まれたのです。
それでも、ソヌを失いたくないと思いました。
今だけは自分勝手に、自分の気持ちを最優先しようと思ったのです。
胸に飛び込んで来たボンソンに、ソヌは驚きながらも、嬉しさがこみ上げて来ました。
ウニの事故の防犯カメラの映像が復元できたと喜んでいた警官が、ソンジェに襲われて入院していましたが、ようやく退院できました。
素知らぬフリをしてソンジェに変わらない態度を取っていますが、目は鋭くソンジェの腕時計に向けられていました。
確信が持てないのか、それとも、もう少し様子を見て・・・と思っているんでしょうか。
レストランでも、こっそり熱々のソヌ&ボンソン。
でもね、とっくにジュンには気付かれていたし、今度はジウンにも現場を目撃されちゃった。
驚いたジウンは、ミンスたちに報告しますが、全く信じてもらえません。ジュンは何も答えませんでしたが。
ミンスはソヒョンと交際してると思いこんでいますからね。
スネは霊媒師のアジュンマの元に転がり込んでいました。
自分の気持ちを整理出来ず、かと言ってアジュンマの言うとおり儀式で昇天する気にもなれず・・・。
ごろんっと横になったまま、話しかけても答えず、何も食べず・・・。幽霊もお供えなら食べる事が出来るようです。
ボンソンはスネがいなくなって、ずーっと自分自身のまま、ソヌと付き合っています。
毎日が楽しくて、ソヌの愛情が嬉しくてたまらないんだけど、時々戸惑う事もありました。
それはスネが憑依している時の思い出をソヌが話す時です。
確かに、ボンソンは目立たず消え入るような声で自信無げに話し、ソヌとは目も合わせられない性格でした。
でも、スネが憑依している間は、明るく積極的で何にも怯む事無くぶつかって行く性格になっていたわけで。
ボンソンとスネは、性格的にも正反対だし、食べ物の好みも違っていました。だから、これ好きだったろ?・・・とソヌに強く勧められたのが苦手なモノだったりするわけです。
ボンソンは、そう言う事が出てくるたびに、頑張ろうと自分を鼓舞しながら明るく振る舞うのです。
そんな時、店で出す前菜の一つをボンソンに任せるとソヌが言いました。
怯むボンソン。
どうも以前、スネが作ったモノを、ソヌは覚えていたようで。
まだまだ自分なんか・・・と尻込みするボンソンを、ソヌはもとより、他の仲間も頑張れと声をかけてくれ、引くわけにはいかなくなりました。
で、ボンソンを夜を徹して料理を作り上げたのです。何度も何度も失敗しながら・・・。
翌日、それが店で好評を博しました。
ボンソンは初めて、自分の料理がお客さんに食べてもらえ、それだけじゃなく、美味しかったと言われる喜びを知ったのです。
やっと自分一人の力で頑張れた・・・という達成感もあったでしょう。
そんな気分に水を差す出来事が起りました。
その日、店でソヒョンの番組の撮影をすることになっていたのですが。
撮影監督というのが、えらそーな男でね。
自分より下と見ると、酷い言葉でこき使うんですよ。それは、局のスタッフだけじゃなく、店のミンスたちに対しても同じでした。
ソヒョンを始め、皆嫌な気分になっていたんですね。
ソヌなんぞは、いい加減切れそうになってました。
そんな時、撮影監督がボンソンを散々酷い言葉で顎で使い始めたんですよ。
それを見たら、ソヌはもう我慢できなくなりました。
突然起りだしたソヌに、皆声も出ません。撮影監督は上の者に対しては弱いんですよね。だから、ソヌにそう言われると、途端にトーンダウン。
で、取り繕うように言いました、まさか恋人同士か?・・・なんて。
「ええ。俺の彼女だ。無礼は許さない。」
その瞬間、辺りは水を打ったように静かになりました。
ミンスたちは大騒ぎになりました。
ミンスなんぞ、これまでボンソンを苛めてきたことを仕返しされるかも・・・なんて不安がるし。そんな事無いと分かってるのにね。
気の良い仲間たちです。
ソヒョンが、ボンソンも一緒にお酒を・・・とソヌを誘いました。
何かとボンソンに気を使うソヌを見てると、ソヒョンは呆れるばかりです。
ボンソン自身の性格も可愛いってこともあって、ソヒョンは勝てないな・・・とさっぱりとソヌへの想いを整理出来たみたいです。
そこに、ソンジェから電話が入りました。
リハビリに行ってるウニの迎えを頼みたいと言うモノでした。出動がかかってしまったので・・・と。
でもね、それは嘘でした。
ソンジェはこれまでもボンソンを狙っていたのですが、ソヌが傍にいて出来なかった経緯がありました。
だから、ソヌを放しておこうって魂胆でしょう。
ソヒョンと別れて帰路についたボンソン。
そしたらそこに車が突っ込んで来たーっ
ボンソンを救ったのは、スネ。
突き飛ばす事が今回も出来たんです。
スネは、翌日儀式を行う事になっていました。
そうなったらもう会えなくなるからと、父と弟に会いに行ってたのです。
そして、その帰り道、TVにソヌが映っているのを見て、もう一度だけ会っておこうと、店の方に来ていたところだったんですね。
去って行こうとしたスネをボンソンが呼びとめました。
「ごめんなさい。そしてありがとう。」
ボンソンが言いました。
「あなたは謝ることはない。私が勝手に身体を借りただけだから。ボンソン、幸せになって。」
スネはそう言って去って行きました。
ボンソンはスネの代わりに自分が幸せになるように思えたのでしょうね。
スネは直後、ボンソンをはねようとした車を見つけました。
乗っていたのはソンジェ。
信じられない思いで見ていると、突然ソンジェがクラクションを鳴らしたんです。ボンソンを救ったスネの姿を見たんでしょうか。
クラクションの音に驚いた通りがかりの男が、ソンジェに文句を言いました。
そしたら、ソンジェはその男にひどい暴行を加えたのです。スネが知ってるソンジェではありません。
恐怖に身を固くして見つめるだけのスネ。
このまま儀式をして昇天することはできないと思いました。
そして、霊媒師のアジュンマに、ソンジェの話をしたのです。
ソヌが南山のロープウェーにボンソンを連れて行きました。
以前、ボンソンがやって無い事ばかりだ・・・と例を挙げた事なんです。他にも、遊覧船に乗るとか。
それを全部やってあげる・・・とソヌは言いました。
でもね、聞いてるボンソンは複雑でした。
だってそれは全てスネの言葉ですから。
それでもボンソンは受け入れようとしました。自分さえ黙って耐えれば、誤魔化せば、大丈夫・・・と。
でも、下りのロープウェーに乗った時、黙ってはいられなくなったのです。
「シェフが好きなのは私じゃ無い。」
「???」
ですよ、ソヌは。当たり前ですよね。
「じゃぁ、誰だ?」
と、戸惑いながら聞きました。
「幽霊です。」
私は幽霊が見えるんです。私の身体に幽霊が取りついてました。憑依と呼ぶやつです。
「だから、シェフが好きなのは、幽霊が取りついた私で、今の私じゃない。ごめんなさい。」
泣きじゃくるボンソンの涙を拭いたソヌ。
でも、呆然としてしまってて、ボンソンがロープウェーを降りても追いかけて行けませんでした。