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2000年問題・・・つまり、Y2K問題が取りざたされていた1999年。
スニャンは、問題が起こった時に無制限に補償すると言う保険を提案しました。
ヨンギもドンギも、それを企画したのが社長室だと知り、驚き、無謀だと不安がりました。
が、ご存じのように何も問題は起こらず、結果的にスニャンはその保険料100億W余りを手にしたのです。
これも、ドジュンの提案でした。
未来の事を知っているドジュンとすると、容易なことでした。
ドジュンは、何も問題が起こらなければ、願いを聞いて欲しいとヤンチョルに約束してもらっています。
まだそのカードを使ってはいません。
ファヨンは、前年の百貨店の売り上げより多くの額を、ニューデータの株で儲けていました。
側近のイム常務は、ファヨンのやり方に不安を感じていて、何度もそろそろ止めてはどうかと言いますが、ファヨンは聞く耳を持ちません。
ミラクル社に担保として渡した30%の株を買い戻さなくてはならないと思っているからです。
まだ株は上がる筈だと思っているのですが、周囲の専門家はファヨンのその期待が現実になるかどうかは確信できないと、暴落の危険性を指摘。
そして、その不安が的中しました。
ドジュンが前世で経験したように、ニューデータの株は一気に大暴落したのです。
そうなる寸前に、ミラクル社は、ドジュンの助言で全ての株を売却していました。
ファヨンは大損失を出してしまいました。
百貨店の費用すら捻出できない状況に陥ってしまったのです。
ソ・ミニョンは、ソウル中央地検の検事となっていました。
部署は、金融租税調査部。
しかし、未だに事件を担当させては貰えていなくて、女性検事として、検察のイメージを上げるための広告塔として取材を受けるばかりでした。
そんなある日、ミニョンはドジュンから呼び出されたのです。
ミニョンは、ドジュンがまだ自分の電話番号を覚えていてくれたことが嬉しかったようです。
ドジュンの言葉は、ミニョンが期待しても仕方がないような思わせぶりなところがありますよね。
しかし、ドジュンの目的は、ファヨンの横領をチクる事。
ミニョンは、失望しました。
ドジュンは後継者争いに名乗りをあげようとしているんだと思ったからです。
ドジュンは、そう指摘されても、違うとは言いませんでした。
ドジュンはミニョンの性格を分かっていて、敢えてそう言う言い方をし、興味を惹かせることに成功しました。
ミニョンは、すぐさま、部下たちと共に、ファヨンの周辺を捜査し始めました。
ミニョンたちは、ペーパーカンパニーの存在を突き止め、それによって横領した百貨店の資金洗浄をしていると確信しました。
そして、百貨店の家宅捜索、ファヨンに対する事情聴取に着手したのです。
突然の事に驚いたファヨンは、夫に泣きつきました。
ソウル市長で、元検事である力で何とか捜査を阻止してもらおうと考えたのです。
しかし、今回は流石に出来ません。
そんな事をしたら、自分の身も危ないですよね。
いつもは優しくてファヨンの頼みを断ったことのないチェ市長ですが、激怒してきっぱりと断りました。父であるヤンチョルに頼めと。
チェ市長の剣幕に驚いたファヨンですが、流石に父に泣きつくことは出来ません。
一番怖い相手ですからね。
で、次に行ったのは、ミラクル社。
オ・セヒョンは、ファヨンに現実を突きつけました。
既に、百貨店の株価は下落し、以前貸したお金の担保としていた30%の株は、ミラクル社のモノになっているのです。契約書にちゃんと記されている項目でした。
オ・セヒョンは、今回も対価を払えば、お金は貸すと言いました。それは、百貨店のファヨンの持ち株25%。
ファヨンは、やっと現実に目が覚めた思いでした。
激怒したファヨンが帰ろうとしたとき、丁度ドジュンがやってきました。
ファヨンは、“家族”としてドジュンに縋ろうとしました。
しかし、ドジュンは、全てオ・セヒョンに任せてあるからと、一切頼みを聞き入れることはありませんでした。
“家族”が自分の味方じゃないことを、ファヨンはさらに気づかされました。
やってきたドンギがお金を貸してやると言ったのですが。
ほっとしたファヨンに、ドンギが言ったのは、百貨店の株を譲れということ。
お前もかと、ファヨンは絶望しました。
泣きつくのは、もう、父しかいないとファヨンは思いました。
全てドジュンがオ・セヒョンと組んで自分を陥れるためにした事だとヤンチョルに訴えました。
しかし、ドジュンが株を買えと言ったわけでも無いし、百貨店の公金に手を付けろと言ったわけでも無いし、ましてや検察を動かした証拠もありません。
ヤンチョルは激怒し、ファヨンを突き放しました。
ここで、ファヨンに策を授けたのは、ヒョンミンでした。
ヒョンミンは、ドジュンに背を向けられ、恨みに思っているのでしょう。
地検の事情聴取に応じたファヨンは、やけに余裕がありそうです。
それまでの尾羽打ち枯らした姿とは打って変わったような態度でミニョンに相対しました。
自分は、ドジュンに騙されたと主張したのです。
自分は横領もしていないし、その噂は百貨店の株価を下げるための嘘だと言いました。そして、自分から経営権を奪うためにドジュンが目論んだことだと。
その時、ミニョンに連絡が入りました。ペーパーカンパニーだと思っていた会社は実在し、営業していると。
ミニョンは、ファヨンの主張について調べ始めました。
ドジュンとミラクル社の関係が判明。そして、百貨店との関係も。
ファヨンの主張が真実だと思えて来ました。
ミニョンは、ドジュンを呼び出しました。
ファヨンの事情聴取で成果は無かったと、ミニョンは言いました。
まだ、自分はスニャンを相手にするには力不足だったと。
そして、何故自分に情報提供したのかと、ドジュンに問いました。
「分かってるから。君はこれから良い検事になる。財閥が怖がり、権力者たちが嫌がる良い検事。君がそうなると分かってるから。」
そうでしたね、前世では、ミニョンはそう言う検事でした。
が、今のミニョンは、ドジュンの言葉が単なる言い訳にしか聞こえなかったようです。
嘘つき・・・とミニョンは言いました。
以前、学生の時、ソ・テジが復帰するのは2000年だと言ったのに、もう半分過ぎてるし・・・と。
ミニョンは、改めてこの一件の全てを見直すことにしました。
スニャン百貨店の取引先は、支払いが遅れていることで経営が立ち行かなくなる会社が続出していました。
取引先の従業員たちが、ファヨンの退陣を求めて百貨店前でデモを行いました。
が、ファヨンは意に介しません。
ドジュンには、デモを行う人たちの切羽詰まった気持ちが理解出来ました。
前世で母亡きあと、ドジュン・・・ヒョンウ一家は食べるお米にも事欠くような貧しい暮らしをしていたからです。
売れるモノは何でも食べ物に替えました。
大切にしていた音楽プレーヤーとヘッドフォンを友達に売ったこともありました。
なのにその日、ヒョンウは父がスーパーで缶詰を万引きするのを目撃してしまったのです。
ヒョンウは、受験票を燃やしました。
家族のために、あれほど行きたいと願っていた大学を諦めたのです。
ドジュンは、ヤンチョルに約束した願いを叶えてほしいと言いました。
百貨店の理事を動かしてほしいと言いました。理事会を開くので・・・と。
ドジュンのしている事には全く興味が無いと、ヤンチョルは言い、ドジュンの説明を聞かずに、理事会を開く手配をしました。
ファヨンの解任を議題とする理事会が招集されました。
ファヨンはおろおろしましたが、逃げ道を思いつきました。
他人名義で裏金を作ったのも、テナント側と契約したのも、側近のイム常務が表に立って行ったことになっているし、財務担当理事なのにファヨンが大金を失うのを傍観していたのは背任行為だと言う主張です。
つまり、全てをイム常務の責任として自分は逃れようと考えたわけです。
流石にイム常務、ショックを受けました。
これまで何度も注意し、考え直すよう言っても聞かなかったのはファヨンなんですから。
しかし、ファヨンに抗議しても無駄だということを、イム常務は嫌というほど知っています。
自分が全ての責任を負って辞めるしかないと諦めました。
そんな時、ドジュンから、イム常務に連絡がありました。
ファヨンの横領について、理事会で証言してほしいと。
イム常務は断りました。
ドジュンは、イム常務の気持ちが痛いほど分かりました。前世の自分・・・ヒョンウがそうだったからです。
「信義を貫くために、自分を裏切って来たんですね。」
ドジュンは言いました。
イム常務、結局、証言することに決めたようです。
理事会が開かれました。
ファヨンは横領を認めませんでした。
ドジュンが株を奪うために仕組んだ事だと言いました。
が、ドジュンはイム常務の証言があると言いました。
流石にファヨンも動揺しました。
しかし、イム常務は現れませんでした。
オ・セヒョンとの待ち合わせ場所には確かに来たのです。
ところがその場から何者かに連れ去られてしまったのです。
あれは・・・ヤンチョルの指示
ミニョンが理事会に現れました。
虚偽だと言う証拠を掴みました・・・とファヨンに言いました。
それは、ドジュンのこと?それとも、ファヨンのこと
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