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ジャンヒョンも、ギルチェも辛いです。
涙を見せないからこそ、余計に悲しみが胸に迫ります。
ギルチェはク武官の妻になりました。
「良き妻になります。」
と、ギルチェは言いました。
清では、世子もヨンゴルテも、ジャンヒョンの帰りを待っていました。
世子にとって、ジャンヒョン程頼りになる者はいないと分かったのです。
そして、ヨンゴルテも、金儲けの上手いジャンヒョンは無くてはならない者になったのです。信じたわけではないようですが。
世子は、朝鮮への帰国で、父である仁祖との気持ちのすれ違いを気づかされました。
元々疑い深く、嫉妬心が強い仁祖は、息子である世子がホンタイジから厚遇されていると聞くと、いつか自分を追い落として王の座を奪うのではないかと疑心暗鬼に陥っていました。
世子は心配させないようにと、清と理解し合えるようになったと言ったのに、それを曲解するばかりか、働きが足りないと文句を言いました。
世子は、どうすれば良いのかと悩むばかりです。
だから、ジャンヒョンが清に戻って来たと知ると、心からほっとした表情を浮かべました。
ジャンヒョンは、クジャムと共に、また朝鮮の逃げた捕虜を捕まえる仕事を始めました。
ある時、ヤンチョンと再会しました。
ヤンチョンは先の戦いで捕まり、捕虜になっていました。
が、何度も何度も逃走を図っていて、今回も逃げている途中、捕り手のジャンヒョンとクジャムに会ったわけです。
ジャンヒョンは同業者の頭に、見逃してくれと頼みました。
捕虜を売るつもりか?と、頭は聞きました。
実は、ジャンヒョンは、捕虜を売ったことにして、その代価をヨンゴルテに渡していたのです。
逃走した捕虜は、踵を切り落とされると言う惨い罰を与えられるのが常でした。
それを見ていられず、リャンウムがジャンヒョンに止めてほしいと目で訴えました。
で、踵を切らなければ高く売れるのに・・・とジャンヒョンが口を挟んだ事が切っ掛けで、その後、ヨンゴルテは、捕虜をジャンヒョンに売らせることにしたのです。
しかし、実際は、売る事はせず、自分の蓄えの中から、ヨンゴルテにお金を渡していたのです。
そんなことをしていたら、あっという間にジャンヒョンの蓄えは底をつきそうになってしまいました。
いつの間にか、ジャンヒョンの妓楼では、多くの捕虜が匿われることになっていきました。
ちょっとした朝鮮人の村のような感じです。
クジャムは、この一件で、ようやくジャンヒョンがギルチェのことを忘れることができそうだと感じました。
ジャンヒョンは、表向き平気な態度を示していますが、実はギルチェのことを忘れたことは一日とてありません。
リャンウムは、一人朝鮮に残っています。
リャンウムを想う女性もいるのですが、どうしてもリャンウムは受け入れられないようです。
リャンウムは、毎日ギルチェの様子を見に行っていました。
今では、ジャンヒョンと繋がるのはギルチェしかいないからです。ジャンヒョンの代わりというわけでしょうか。
清の王宮内にも朝鮮の女性が多く連れて来られていました。
その中に、以前、ジャンヒョンと親しかった妓女ヨンナンもいました。
嫉妬深い妃から、朝鮮人の女性が酷い扱いを受けているのを目撃したジャンヒョンは、何としてもヨンナンを救い出したいと思いました。
しかし、クジャムは無理だと反対しました。
ヤンチョンも反対でした。
ヤンチョンの反対する理由は、クジャムとは違って、現実的でした。
清の人間に体を汚された女性は、朝鮮に戻っても辛い目に遭いました。
それに、ヤンチョンは目の前で仲間が動物のように酷い扱いを受けて死んでいったのを見ています。とうてい同じ人間のする事とは思えません。
だから、清に媚びたヨンナンたちを命をかけてまで救い出すなんてことはするなと、ジャンヒョンに言いました。
が、ジャンヒョンの気持ちは変わりません。
ヨンナンに密かに連絡を取り、数名の女性たちの逃走を手助けしたのです。
反対していたヤンチョンも、結局は協力してくれました。
清は、逃げた捕虜を朝鮮が捕まえて戻さない事を仁祖に抗議して来ました。
仁祖自ら清の都に赴き、皇帝に釈明せよとまで言って来たのです。
仁祖は、またも世子のせいにしました。
世子が清に取り入って親しくしていると言うのに、どうして捕虜の件で自分を責めるのか・・・と。
もしかしたら、世子は清に取り入って自分の身だけの安泰を考えているのではないか・・・とね。
何はともあれ、逃げた捕虜を捕らえて清に送り返すことを優先することにした仁祖でした。
そのせいで、国内は殺伐とした雰囲気になりました。
やっとのことで逃げて来て、潜んでいたヨンナンは、さらに気を付けるようになりました。
なにせ、周囲の誰かが密告する恐れも出て来たのですから。
挙句の果てに、捕虜じゃ無かったものまで、頭数合わせのために捕まえられる始末。
ヨンジュンは、このような施策に胸を痛め、諫言の上疏をしたためました。
清は朝鮮人同士を争わせようとしていると指摘しました。
ヨンジュンの訴えが届くとは思えませんでしたが、それでも黙って見ている事は出来なかったのです。
ク武官の鍛冶場に、老いた元捕虜がいました。
ギルチェは気づいていましたが、何も言いませんでした。
ところがある日、老捕虜が役人に捕まってしまったのです。孫のダジムも一緒に。
どうも、職人の一人が密告したようです。
ギルチェも取り調べを受けました。
が、捕虜だとは知らなかったと、主張し、難を逃れました。
清の役人は、ヨンナンたち、逃げた下女も探して連れ戻そうとしていました。
が、未だに見つからず、このままでは自分たちの身が危ないと焦っていました。
そんな時、役所でギルチェを見かけたのです。
ギルチェの美しさが彼らの目に留まってしまいました。
下女の代わりにギルチェを連れて行けば、何とかなると思いました。
で、あっという間にギルチェとチョンチョニを拉致してしまったのです。
現場を目撃したのは、ダジム一人だけ。
ク武官は血相変えて探し回りました。
ヨンジュンも、使用人たちも総出で探しましたが見つかりません。
ク武官の脳裏に、ジャンヒョンの事が浮かんだのは確かでしょうね。もしかしたら、ジャンヒョンの元に?・・・と。
ギルチェが気づいた時、既に他の捕虜たちと一緒に縄に繋がれて荷車に乗せられていました。
ギルチェたちの他にも、逃げた下女の代わりに捕まえられた両班の娘もいます。
逃げる術はありませんでした。
その頃、世子に皇帝からの命令が伝えられていました。
もうすぐ到着する逃げた捕虜は、罰せられることになると。それを、朝鮮の臣下たちは必ず見届けろと。
世子は衝撃を受けました。
誰も同胞が酷い目に遭うのを見たくはありませんよね。
大臣たちは、尻込みしました。
で、その役目がジャンヒョンに回って来たのです。
そして、ジャンヒョンは、縄に繋がれてよろよろと歩くギルチェを見つけたのです
こうやって再会することになったのね・・・
ギルチェを見つけた時のジャンヒョンの表情が・・・辛いです。
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