マッタリ風景

散歩写真と戯れ言のブログ

都市の弱点

2009年12月18日 | 戯言







「ギュ、ギュ、ギュ」と足元から音が聞こえます、私が雪を踏みしめる音です。
こんな音、本当に久し振りに聞きました、それほどに新潟市域は大雪になってしまいました。

今朝、玄関のドアを開けたら、昨夜から20cm以上の積雪がありました。
新潟市の公式記録は、かろうじて50cmを少し割った状態ですが、25年ぶりの大雪だそうです。

朝の出勤時は、雪の降りかたが半端ではありませんでした、まさしく私が生まれ育った豪雪地域と違わない降りかたです。
気温は朝から全く上がらずに、夕方からが急激に気温が下がって行きました。
それでも、昼前から雪が殆ど止んで、曇天となったので、今は一息ついているところです。

現在私がいる部屋は火の気が全くありません、部屋の温度計は4度を示しています。
多分、外はそれ以上に低いでしょうから、多分明け方はマイナスになると思われます。

こんな大雪ですから、朝の通勤時は列車ダイヤが大幅に乱れました。
20分以上遅れて何時もの列車に乗ったのですが、途中の駅でアクシデントが待ち構えていました。
運転手が停車しようとブレーキを掛けたのですが「キッ」と変な音がしたかと思ったら、10mほどオーバーランをして列車は停止しました。
雪が原因で、列車がスリップ状態になったようで、オーバランになってしまったようです。
前に、同じ駅で運転手のミス(新人運転手さんだったみたいでしたが)でオーバランを経験したことがありますが、スリップのオーバランは初めての経験でした。
今度は、バックするのに色々とオマジナイがあるようで、15分ほどかかってその駅を発車しました。
〆て、35分の遅れとなってしまいました。

新潟市は、雪国越後の首都ですが、いざ大雪となると全く無防備都市と言って良いかと思います。
新潟市は車社会です、インフラとしての公共交通機関は余り機能していませんから、一家に複数台の自動車を所有しているのが普通です。
雪が降ると、交通手段としての自動車は全く役に立ちません、何せ道路が雪で道の機能を失ってしまって、話になりません。
道路の除雪はしているのでしょうが、見た目は全く除雪していないように感じます、狭くて圧雪となった道で、車はのろのろ運転をするしか有りません。
ましてや、歩道は除雪はしませんし、下手をすると道の雪捨て場と化してしまいます、酷いものです。

同僚に聞いた話では、新潟市は積雪が60cmを超えると、倒壊する家が沢山あるのだそうです。(そんな家は古い家でしょうけどね、我が家の設計値は1.5mまでOKだと聞いていますから、最近の家は大丈夫でしょう)
多分、新潟市では屋根の雪下ろしをできる人なんて早々いないのではないかと思います、下手に屋根に上がっても、今度は落下事故が多発すると思います。
事実、夕方のニュースを聞いたら、新潟の中心街で老朽化したアーケードが雪の重みで倒壊してしまったそうです、怪我人がいなかったのが幸いでした。

都市は人をひきつけますが、いざ都市機能が麻痺するような事態が発生すると、本当に弱いものです。
もし、こんな雪が東京都心部に降ったとしたら、麻痺ではすまなくて首都崩壊でしょうね、でも絶対に無いとは言えないでしょうね。

と、戯言でした。











コメント
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