マッタリ風景

散歩写真と戯れ言のブログ

木の謎

2012年11月18日 | 福島潟








今日は、昨日よりは、少しましな空模様になりました。
曇天の空模様ですが、時々は雲の切れ間から日差しがさして、色々な変化を見ることができました。
ただし、風があって、外に立っていると、体感温度は温度計の気温よりは低く感じました。

冷たい風にあたるのは嫌なのですが、それでも雲の切れ間から日差しが覗いていたので、午後から福島潟へ散歩へ出かけました。

一番上の写真は、野鳥観察舎の雁ばれ舎から、福島潟を撮影した様子です。
夕方、福島潟へ戻ってくるオオヒシクイやハクチョウの編隊が、潟の上空を埋め尽くしていました。
手持ちのレンズでは、この大きさがやっとでした。
しかも、シャッタースピードが上がらないので、完璧に手振れが発生しています。
双眼鏡で上空を見たら、視野一杯に取りたちの編隊を見ることができました。

上から2番めの写真で、シルエットになっている木があります。
これは、柳の木です。
福島潟は、湖面のあちこちに柳の木が生えているのを見ることができます。
以前から、どうして湖面のあちこちに柳の木が生えているのだろうと、疑問に思っていました。
だって、葦原の中に、柳の木だけが、何故育つのだろうと、不思議に思いませんか。

先日、ビュー福島潟で聞いた講演会で、その疑問が解消しました。
昔は、福島潟周辺の人たちは、潟の恵みで生活を成り立たせていました。
湖面を利用する際に、目印として木を差し込んでいたそうです。
その木が柳の木で、そのまま根を張って大きくなったのが、現在の姿だと説明してくれました。
結局、人の手によって、植林されたに等しいことになります。

今、潟の柳を見ると、ところどころ立ち枯れしているのがわかります。
柳の木は、鳥達の止まり木として有効に活用されているのですが、特にカワウの姿が目につきます。
たしか、カワウが居座る木は、カワウが排泄する糞のために、枯れてしまうと聞いたことがあります。
もしかすると、福島潟の柳が枯れて行く一つの原因かも知れません。
講演会で説明してくれたレンジャーは、柳の木が枯れると環境が変化して、柳の木を頼りに暮らしている鳥達の居場所がなくなって、そこで暮らしていた鳥達がいなくなるそうです。
毎年同じよう見える福島潟の環境も、結構変化していることを思い知らされました。


















コメント
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