新潟県南魚沼市に雲洞庵というお寺があります。
ここは曹洞宗の名刹で、戦国大名だった上杉景勝、その家臣である直江兼続が子供の頃勉学に励んだお寺として有名です。
はるか昔、もう思い出せないくらいですが、母と一緒にこのお寺へ参拝に行ったことがあります。
昔のことなのでどのような経緯で参拝したのか、参拝した時の様子は思い出すことができません。
唯一覚えているのが、母がお寺で売られていた色紙を購入したことです。
その色紙、たしか五千円で販売されていたように記憶しています、当時庶民が購入する色紙としては結構な金額でした。
その色紙へ書かれている文字を見た時に、下手な文字だなと感じました。
この色紙へ文字を書いた方は、当時の雲洞庵住職だった新井石龍禅師でした。
子供心に下手だなと思った文字はいわゆる金釘流のような文字です、だけど私に書けと言われても書けない文字でした。
まあ、文字の味わいと言うのは大人にならないとわからないものなのかなと思います。
写真は、新潟市中央区の白山公園で撮影しました。
上の写真は公園内に鎮座している石碑ですが、石碑に彫られた文字の元は新井石龍禅師が揮毫したものです。
母が買い求めた色紙も同じですが、禅師が揮毫した時の年齢、それに雲洞石龍が必ず書かれています。(例外もあるとは思いますが)
公園の石碑を見て、はるか昔の出来事が思い浮かびました。
色紙は、今も実家の今に額縁へ入った上で飾られています。
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