良い酒と悪い酒があるといいます。
自分はどっちだろう? 悪い酒ですね……。
と言っても、別に酔って乱れて、絡んだりするんじゃなくて……。
ある一定のところまで酔うと、頭が冴えてくると言うか、醒めてくるんですよ。
客観的になってきて、だからいつも、酔った奴の世話とか、お金の支払いとか、そんな事はばかりやらされることが多かったですよ……。
ということで、いつも宴会芸に走ってしまうんです。
ネタは、ひとりジミヘンです。内容は言わずもがなですが、エレキ抱えての自己満足、一応笑いを狙っているんですが……。
例えば、ヴゥードウ・チャイルのイントロ、チャ~ンカ、チャンチャン、チャンチャンチャララ、チャーンラランランというフレーズから、水戸黄門のテーマにアダプテーションして、次はキャノンポールの「ワークソング」、そしてピンキーとキラーズの「恋の季節」、ゼップの「リビング・ラビング・メイド」のリフに繋げるというようなことを、思いつくままにやり続け、最後には、メチャ弾きのデタラメフレーズで寝転がって、笑いをとります。
時には不良番長の「番長シャロック」とか、「網走番外地」などの東映路線なんかもやりますが……。
でもジミヘンといえば、ギターよりも、私は歌、ジミヘンのボーカルが好きなんです。珍しいと言われますが。
あの投げやりなというか、ディランの影響かもしれませんが、倦怠感いっぱいのあのボーカルが大好きなんです。
それがたっぷり聴かれれば、ジミヘンのアルバムは何でも良いんですが、やっぱり、まず、これっ――
■Smash Hits / Jimi Hendrix (Polydor)
シングル曲中心のベスト盤ですから、良い曲ばっかりです。特に「ストーン・フリー」が好きですね。「風の中のマリー」のだる~い雰囲気もOK♪ ギターも熱い部分が全曲に集約されていますが、それは他のアルバムでたっぷり聴かれますから、とりあえず、歌の魅力は、これだと思います。あぁ、「レッドハウス」も素晴らしいですね!