地震、ありましたですね。ヒヤリとしましたが、皆様はいかがでしたか?
今朝はなんとなく静謐な気分でしたからねぇ、しかし報道では、それほど大きな被害は出ていないようで、ホッとしています。
で、本日のBGM――
■Enrico Pieranunzi Live At The Berlin Jazz Days '84 (yvp)
エンリコ・ピエラヌンチは、今や欧州ジャズの代表者という人気ピアニストで所謂耽美派、簡単に言えばエバンス派ですが、その叙情的なアドリブ・メロディは、やはり大きな魅力です。
しかし、このアルバム録音時は、まだまだ熱さを迸らせる演奏をしていた頃で、スタイルとしてはビル・エバンス+チック・コリアでしょうか。
それはピアノ・ソロで演じられる1曲目の出だしからチック・コリア丸出しになっていることでもわかりますが、そこが朝イチに聴くと、妙に気持ち良かったりします。
3曲目の「If There Is Someone Lovelier Than You」からはトリオ演奏となり、ドラムスの歯切れの良いブラシが最高、ピエラヌンチのピアノはモロにエバンスしていて、これもニヤリとしつつ快感です。
ちなみにこのアルバムはアナログ盤時代に出たものの再発ですが、リマスターはバッチリ、おまけトラックが2曲入っているライブ盤です。
クライマックスでは夭折したイタリアの天才アルト奏者=マッシモ・ウルバーニが登場して、最後の2曲で野生の咆哮を聞かせてくれます。スタイル的にはフィル・ウッズがリー・コニッツした雰囲気ですが、熱さは最高!
今ぐらいの季節には手放せない名盤だと思います。
ジャズ入門者もに激オススメ♪