仕事の責めがきつくて、入手したロマンポルノや石井輝男作品のDVDを観ることが出来ません。ストレス満杯だなぁ。でもそんなとき、癒しになるのが音楽ですね。
でも、素直な気持ちで聴けないとはもあるということで、本日はこれをBGMに――
■アキラ2 / 小林旭 (日本コロムビア)
屈託が無いんだよなぁ~、小林旭の歌は! それでいて、哀愁も人生の機微もちゃんと表現出来ているんだから、たまんないですねぇ~
「アキラでボサノバ」「東京ツイスト」「アキラでツイスト」等々、ジャズ調歌謡ロックというか、基本はラテンなのが泣かせます。
アップテンポに処理した「一杯のコーヒー」からのグルーヴはもう最高です。
童謡の「めんこい子馬」の大らかさ、ノベルティ仕立ての「証城寺の狸囃子」の楽しさ、そして大袈裟な「月の砂漠」は愉快・痛快・奇々怪々です。
さらに「黒い傷跡のブルース」は、いつ聴いてもシンミリとハードボイルドに……。うん、今年の宴会はこれでいってみましょうか、なんてネタも浮かんできましたです。
全体的に洋楽を日本人向けに解釈したというよりも、小林旭の歌唱力を活かして捻じ曲げてしまったのに、それがちっとも屈折していないのは、流石ですね。