土日は久々に古書店巡りしましたです。
実はドイツ人の友人から「ブレイガール」のマニア本を頼まれ、その探索でした。しかも2冊というのだから贅沢です。
その真相は、彼等は「ウルトラセブン」マニアで、つまりひし美ゆり子様目当てだったというわけです。
それにしても、こういう情報をどこから集めているのか? おそらくネットだと思うんですが、世界は広くて狭くなったと、痛感です。
で、結果はネットで1冊、店頭で1冊確保してOKでしたが、なかなか高値が付いていました、う~ん……。
それと彼女の写真集も頼まれていたのですが、なんと絶版になっていて……。
それよりも今回の問題点は、それにつられて、完全に自分の買物を大量にしてしまったことです。年末にかけて物欲地獄が待っているのに、お金が……。
しかし、まあ、その後にジャズ喫茶に入って、獲物を確認したりする時間もありましたし、楽しい休日になりましたです。その店で鳴っていたのが――
■Jackie McLean (Ad Lib)
通称「ネコ」で有名なジャッキー・マクリーン(as)の初リーダー盤、1955年、23歳の時に録音したもので、良く言われるように、青春の香りがプンプンする情熱の演奏がたっぷり聞かれます。
マクリーンのアルトはギスギスした音色が魅力で、音もデカイ! そして思いあまって技足りずというか、青春のもどかしさとか血の滾りが感じられるのです。
ここでの演奏も荒っぽいですが、その魅力にとりつかれると中毒になります。
共演者のドナルド・バード(tp)、マル・ウォルドロン(p)、ダグ・ワトキンス(b)は、後にモダンジャズの立役者として大活躍していきますが、ドラムスのロナルド・タッカーは、このアルバム位しか録音が無いのに、その素晴らしさは唯一無二! 何故、他の活動が出来なかったのか、勿体無い限りです。その意味で、このアルバムは貴重なドキュメントでもあります。
こういうレコードの不思議なところは、当時の熱気や雰囲気がきちんと入っていることで、物理的には不思議ですが、それがあるのが名盤の条件かもしれません。
全曲、ジャズの熱気に満ちた素晴らしい出来ですよ♪ 私的には孤島に持っていく1枚です。