今日は、私の世代では忘れようとしても忘れることの出来ない、ジョン・レノンの命日です。しかし、この期におよんでも、いまだに街では「ハッピー・クリスマス」を流しているバカがいるのは、許せません。そういう愚行をする者は、本当のバカ! これは決めつけておきます、なんと言われようともね!
と、いきなり怒りの書き込みになりましたが、やはり本日はジョン・レノンの冥福を祈念したいと思います。そこで、本日の1枚は――
■Farther Along / The Byrds (Sony)
アメリカン・ロックを代表する名門バンド、ザ・バーズが1971年に発売したアルバムです。結成以来、音楽性の変化や人間関係の縺れから、なにかとメンバー・チェンジの激しかったバンドでしたが、この時期はロジャー・マッギン(vo,g)、クラレンス・ホワイト(vo,g)、スキップ・バッテン(vo,b)、ジーン・パーソンズ(vo,ds,g) の4人組で、カントリー・ロック路線を邁進していました。そして、それ故にというか、何とこのアルバムではオリジナル・メンバーであるロジャー・マッギンの存在感が薄いという結果になり、バーズはほどなく解散するのです。
というこの作品の中で、特に私が好きなのがタイトル曲の「Farther Along」です。オリジナルは民間伝承の宗教歌らしいのですが、ここではブルーグラス~白人ゴスペル風にアレンジされ、朴訥に、シンプルに歌われているその歌詞は――
先へ、先へと進むうち
私達はいろんな事を知るだろう
先へ、先へと進むうち
物事の道理を理解するだろう
元気を出せ、兄弟よ
陽射しの中で生きていこう
そのうちに少しずつ
いろんな事がわかってくるさ
栄光に包まれて
やってくるキリストを見る時
彼が天の館から
降りてくる時
私達はあのまばゆい宮殿で
彼に会うのだろう
そのうちに少しずつ
いろんな事がわかってくるさ
私は仏教徒ですが、この歌の内容には感銘を受けます。
ちなみに、この時のメンバーだったクラレス・ホワイトは1973年に死去するのですが、その葬儀で歌われたのは、この曲だったそうです。
で、本日はジョン・レノンの命日……。私はこの曲を聴いて過ごします。合掌。
それと書き遅れましたが、このアルバムはもちろんカントリー・ロック名盤です。ジャケ写からネタ元へリンクしてありますので、試聴してみて下さい。