■愛のふれあい / 三田悠子 (テイチク)
さて、当然というか、ゴッサムシティにも歌謡曲大好き人間ってのは確かに住んでいまして、もちろん件の人物は仕事関係者の現地人で、日本人ではありませんが、1973年から7年ほどを我が国で過したものですから、カヨォ~キョクに魅せられて幾年月!?
それなりに復刻CDやアナログ盤を集めては、ひとりニヤニヤと聴いているという図は、なんとも微笑ましいわけで、そんな好ましい野郎から頼まれれば、サイケおやじも労を厭うものではありません。
で、今回は特に頼まれて、三田悠子のレコードを手土産代わりに持参したのですが、それを狩集ていく過程において、サイケおやじも木乃伊取りが木乃伊というか、なかなか三田悠子の魅力を再認識させられた次第です。
そして掲載したのは昭和49(1974)年に発売された彼女のデビューシングルで、作詞:たかたかし&作曲:鈴木淳が提供のA面曲「愛のふれあい」がヒットしたことを忘れていない皆様も大勢いらっしゃるでしょう。
とにかく三田悠子のちょっぴり湿っぽい声質と正統派歌謡曲にどっぷりの節回しは、まさにミディアムテンポの曲調にはジャストミートで、しかも森岡賢一郎が施した昭和王道のアレンジにも相性がバッチリなんですから、これが流行らない道理もありません。
確かこの歌は競作盤も出ていたと記憶しているんですが、個人的には一番印象に残ったのは、三田悠子のバージョンだったのも、そこに所以するものと思います。
また、彼女自身のルックスも忘れ難く、ちょっとハーフっぽい面立ち、あるいは整形美容的な感じも無くはありませんが、それでもスレンダーでありながら、とても良い感じのバディ共々に殊更男性週刊誌のグラビアでも人気を集めた、つまりは好き嫌いは確かにあろうとも、男好きのする美人歌手♪♪~♪
ですから、現在は引退されているようですが、特段の大ヒットは以降に出せなかったとはいえ、レコードは中古市場での流通状況も悪くはないようですし、実質的な活動期間は1980年代までだったかもしれませんが、三田悠子には今もファンが多いはずと思います。
ところが、今回の猟盤活動で驚いたというか、なんとっ!
どうやら彼女の残した楽曲は未だ纏まったCD復刻が無い!?
という異常事態は、これ如何にっ!?
馴染の中古屋の店主の話では、全盛期に発売されたLPが現在は隠れ人気商品という実情もあるのですから、その頃に登場していたグラビアの美麗カットも入れたブックレット形式の音源復刻も可能かと思うんですが、いかがなものでしょう。
あぁ……、こ~ゆ~願いは関係各位諸氏に届くのかなぁ~~~。
そんな思いで、この拙文を綴っているのでした。