OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ライトタッチで絡みつく愛川みさ

2022-03-09 19:28:35 | 歌謡曲

お好きなように c/w 素敵なあなた / 愛川みさ (ミノルフォン)

昭和44(1969)年のデビュー曲「誰にも云わないで」のヒットより、愛川みさを忘れていない歌謡曲ファンは大勢いらっしゃるとは思いますが、それゆえに所謂「一発屋」と認識されるのは……。

彼女の個性としては、奥村チヨのフォロワー的なフェロモン歌謡の美人歌手というあたりが真っ当なところであり、裏を返せば如何にも「B級」という存在感が大いに魅力♪

―― みたいなマニアックなところも、彼女が忘れられていない要因じゃ~ないでしょうか?

サイケおやじとしては、当時流行のミニスカもバッチリ似合った佇まいと男好きのする面立ち、そしてライトタッチのセクシー歌唱が相まってのフェイバリットシンガーが愛川みさであり、それゆえに前述のヒット曲「誰にも云わないで」はもちろん好きですが、それよりも少~し軽い雰囲気の、例えば本日掲載のシングル盤A面曲「お好きなように」が気に入っています (^^)

発売されたのは昭和45(1970)年9月でしたから、作詞:西川瞳&作曲:井上かつお、そして編曲:馬飼野俊一が企図したのは、尚更に洋楽味を強めたポップス演歌になっており、メロディ展開は正統派歌謡曲なのにバックの演奏はイージーリスニング系のソフトロックジャズであり、参加ミュージシャンの顔ぶれは当時のスタジオセッションでは常連の面々だった事は、同じ味わいの歌謡曲がリアルタイムで夥しく残されている事からも推察出来ると思います。

特にピアノ、エレキベース、ドラムスは、他のレコードでも山の様にクリソツな手癖プレイ(?)が聴けますからねぇ~~ (^^)

そして肝心の愛川みさの節回しは程好いコブシと黒っぽいノリ、そして明るい甘え口調と申しましょうか、それほどベタベタしていないのに男心を掴んでしまう声質の妙は、彼女だけの持ち味じゃ~なんでしょうか (^^)

そのあたりは同じ制作スタッフからのB面曲「素敵なあなた」にも強く表出され、むしろA面曲「お好きなように」以上にライトタッチのセクシー唱法が堪能出来ますよ♪♪~♪

特にサビでの――

   好ぅ~き 好ぅ~き

――という熱の入った裏表歌唱は聴けば納得の詐術もあり、ニクイばかりですよっ!

う~ん、冒頭で述べた彼女のデビュー曲「誰にも云わないで」は後に小久保尚美がカバーしておりましたが、この「素敵なあなた」も誰かカバーしているとしたら、ぜひとも聴いてみたいものです。

ということで、本当に昭和40年代の歌謡曲は自分の好みにジャストミートしている事を今日は再認識させられました (^^)

そして愛川みさのレコードも、コンプリートを目指す決意でございます <(_ _)>

コメント
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